働き方・生き方

大企業を辞めたい——安定を手放すことへの迷いと、その答え

AIが仕事を変え、働き方の選択肢がどんどん増えている今の時代。

「このまま今の会社に居続けていいのかな」「安定しているのに、なぜかモヤモヤする」「転職やフリーランスに興味はあるけど、踏み出せない」

そんなことを考えたことはありませんか?

わたしは大企業に勤めながら、ずっとそのモヤモヤを抱えていました。給料は悪くない。クビになる心配もない。傍から見れば「恵まれている」と言われる環境。

でも何かが違う気がして、日々「このままでいいのか」という問いが頭から離れませんでした。

わたしたちは、スマホを触ればすぐに膨大な情報に触れることができる時代を生きています。そこでは自分以外の人の生き方を見ることも可能です。その素晴らしい技術に恩恵を受けながら、一方で、ものすごい速さで変動する世の中に身を置いている自分ついて、どうしても考えてしまうこと。

このまま大企業で働き続けることの意味って何だろう?

今の働き方にモヤモヤしているあなたに、少しでも届けば嬉しいです。

  • 大企業の「安定」という魅力が、気づかないうちに自分の時間と人生の楽しさと引き換えになっていた経緯
  • 「どうして今ここで働いているのか」という問いを自分に向けたとき、見えてきたもの
  • 「あと何年働かなければいけないか」という問いを「どんな働き方ができるか」に変えると何が変わるのか

新卒で選んだ「安定」——大企業への就職という答え

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わたしは、新卒から長い間ある一社に属していました。四年生の大学を卒業し、多くの人達と同じように就職活動を実施。必死になって就活に励んだ結果、周りから「そこに就職できて良かったよ!いいなぁ」という声をかけてもらえるような、いわゆる“大企業”へ就職することになりました。

福利厚生は申し分なし。給料だって同年代の人より待遇が良い(と思っていた)し、研修制度も整っているから学習機会も多い。そして何より、よほどのことをしなければ突然の解雇が無いことの安心感。

会社のルールから逸脱さえしなければ、基本的に雇用は守られます。

まだ世の中のことや自分のことについてすらよく分かっていなかった新卒のわたしにとって、いわゆるその安定というものが、とても大切で魅力的に思えていたのだと思います。

Chiru
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この会社が潰れることは無いだろう。多少経済状況が悪くなったとしても、毎月の給与やボーナスだってちゃんと受け取ることができる。どこで働いても辛いときはあるし、嫌な人もいる。だったらお金をたくさんもらえた方がいい。

中堅時代に訪れた問い——どうして今ここで働いているのか

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もちろん、これまでに仕事の楽しさややりがいを感じることもたくさんありました。多くの素敵な仲間にも出会えました。そしてやはり、ある程度の給与をもらえていたからこそ出来た経験もあります。

決してがむしゃらに仕事をしてきたこれまでについて、すべてのことに対して悔やんでいるわけではありません。

みなさんは、「どうして今そこで働いているの?」という問いに、何と答えますか。

働き始めてから7年目頃まで、わたしはこの問いに対して「お金のため」と答えていました。正確には、“安定して入ってくるお金のため”ですね。そのためなら深夜まで働くことも、無意味な残業も仕方ないと思っていたし、嫌な人と多くの時間を過ごさなければいけないことも耐えるべきと思っていました。

「みんなそうやって働いているから」「辞める理由もないから」「転職するにしても、どこへ行けばいいかわからないから」そういう考えしかありませんでした。

でも、これはよく考えたら「今の会社で働き続ける理由」じゃなくて「今の会社を辞めない理由」なんですよね。

ポジティブな理由でそこにいるのではなく、他に行き先がないからそこにいる。その違いに気づいたとき、今そこに止まっている自分に少し怖くなりました。それと同時に、「不満を持ちながらも、わたしはこうしてここまで同じ場所にいたんだなぁ」という客観的な驚きもありました。

人間、慣れというのは恐ろしい。

不満があってもそれが日常になると、「まあこんなものか」と感じるようになってしまう。本当はおかしいと思っていることも、「これが普通」にすり替わっていく。この感覚は何も仕事だけでなく、人間関係にも当てはまることがあるな、と思います。

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あれから数年、ふとしたことをきっかけに、わたしは今一度この問いについて考え直してみることにしました。

「どうして自分はこの場所で働いているのか」。まずは、安定して入ってくるお金のために我慢している“嫌だな”と思うことを自分なりに考えてみました。

  1. 満員電車に揺られて家と会社の往復だけで一日約3時間。支度時間も合わせるともっと。→そこまで時間をかけるほど、今やっている仕事は楽しい?
  2. 自分の仕事は終わっているのに帰りづらい。→定時後に無意味な時間を過ごす残業って意味ある?
  3. 厳しすぎる身だしなみに対するルール。→清潔感があればいいのでは?
  4. 不平不満ばかりを言う上司や先輩達を見て感じる“詰んだ将来”→このままここに居続けて、進む道はそこなの?

これらに対し、考えたわたしの答え。

❶の答え:自分がやっている仕事は、そこまで時間をかけるほど楽しいと思えるものでは無い。

❷の答え:自分の仕事は終わっている。他の人の仕事を手伝ってほしいという要望も無い。つまりもうやるべきことは無い。この状況で「まだ頑張っている人がいるから残るべき」という考えは、わたしには出来ない。そしてこの場合、「残っている人を横目にさっさと帰る人」というのは嫌な顔をされる(顔には出さなくても評価が低くなる)といった風習がまだ残っている。

❸の答え:「髪を染めてないけない」「白い靴下しか許さない」という学生時代の校則のようなルールが残っている大企業はまだまだある。なぜダメなのか、その理由するらはっきり分からない。何も「金髪にしたい!」と言っているわけではなく、「黒い靴下でもいいんじゃない?」と思ってしまう。

❹の答え:まだ何も分からなかった新人の頃は、「先輩達はすごいな〜」と思っていた。彼らから学んだこともたくさんある。しかし、自分自身色々な経験をしてくると、不平不満ばかり言う「それって人としてどうなの?」という人もたくさん目につくようになってきてしまった。しかも上に行けば行くほど。あと数年頑張ったとして、「この人達みたいになりたくない」という人がたくさんいる場所は、自分の進みたい道ではない。

わたしは、“安定してもらえるお金”と“この答え”を天秤にかけて考える必要がありました。

この答えというのは、つまり“自分の時間と人生の楽しさ”です。

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大切な自分の時間を、安定してもらえるお金のために消費していくことが大切なことかどうか。嫌だな、変だな、おかしいな、と思っていることを我慢してでも、安定したお金がもらえれば自分の人生が楽しいのかどうか。

すでに、わたしの心の中ではしっかりと結論が出ていると思います。

「あと何年働かなければ」から「どんな働き方ができるか」へ

人生100年時代と言われている現代、わたしたちはあと何年働かなければいけないの?みんな色々考えますよね。でも、今わたしはそれをあまり悲観的に捉えてはいません。むしろ、この先の人生を考えるとワクワクしてきます。

「わたしたちはあと何年働かなければいけないんだろう…」そう考えている人達は、今の働き方に満足していなかったりしませんか?今歩んでいる人生に大きな悩みを抱えていませんか?もしかしたら、少し見方を変えるだけで「わたしたちはこの先どんな働き方ができるだろう」と前向きに考えることが出来るかもしれません。

我々は今、ポチッとすれば一瞬にして世界中の情報を得ることが出来ます。世の中には、毎日食べるものさえあれば幸せと感じる人達もいます。大好きな人達と一緒に過ごすことが一番大切なことだと、思い切って仕事を辞めてしまった人達だっています。小さい頃からの夢を諦められなくて、大人になってから挑戦し、たくさん稼げなくても「人生で今が一番幸せ」と素敵な笑顔で話す人達もいます。

自分にとっての幸せな働き方とは何か?

もちろんわたしもその答えを考え始めたとき、最初はなかなか答えが出てきませんでした。好きなことで稼ぎたい。でも好きなことが何かわからない。自由に働きたい。でも何をすればいいかわからない。変わりたい。でも何から始めればいいかわからない。

そんな「わからない」だらけの中でも、一つだけはっきりしていたことがあります。

それは、「今のままではいたくない」ということ。

これだけは揺るぎませんでした。方向性が見えなくても、「ここじゃない」という感覚は
ちゃんとあったんですよね。今思えば、その「ここじゃない」という感覚こそが、自分の正直な声だったのだと思います。

どこへ向かうかより先に、「ここじゃない」と気づくことの方が先でいい。今の環境にモヤモヤしているなら、そのモヤモヤは「何かを変えた方がいい」というあなた自身からのサインかもしれません。

急がなくて大丈夫。でも、そのサインを「気のせい」にしてとおりすぎないで。

ここから、また一歩先の幸せな生き方に向けての準備を進めてみませんか。

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