みなさん保険ってどうしていますか?社会人になった時、結婚した時、子供ができた時、車や家を買った時、人生の様々なポイントでその都度保険を入り直したりしている人もいますよね。今や保険の商品は、選びきれないほどたくさんの種類があります。「年に一度は保険を見直そう!」「ミナ、オス、、見直す!?」といったCMも多く目にします。
でも、そもそもあなたが契約しているその保険自体、本当に必要でしょうか?
私の入っている保険はこれだけ
まず、私は保険のプロでもなんでもありません。むしろ、ちょっと前まで「保険って何?とりあえず入っておけばいいんだよね?」「掛け金が高いものに入ればひとまず安心っぽい」といったレベルの知識しか持ち合わせていませんでした。(知識とすら呼べない。笑)保険会社の営業が聞いたら飛びついてくるような人間でしたね。
でも、就職してからこれまで、私は民間の保険に入ったことがありません。ただ単に保険の知識が無かったからというわけではなく、そこには母の教えがあったからです。
社会人になった時、「ひとまず何かしら保険には入っておこうかな〜」と保険加入について考え始めました。「どうしようかな」と相談した私に、母はこう教えてくれたのです。
人生で経済的に大変な状況を経験した時、母は保険についてもたくさん調べ、多くのことを学びました。まだインターネットで簡単に情報を得られるような時代でも無かったので、どの選択が正しいかは、時間をかけて集めた情報と自身の実体験を基に判断しなければなりません。そして知識と経験から導き出したのが、“多額の掛け金を払う必要のある生命保険は不要”という結果でした。
あれから今日まで、私は県民共済にしか入っていません。民間の生命保険ではなく、共済保険と呼ばれるものです。これまでに他の生命保険を契約したことは一度もありません。そして、私は今でもこの保険だけで問題なく生活ができています。
多種多様な保険を契約する人達
社会人になった時に初めて自分自身で共済保険の契約をして以降、次に保険について考えるタイミングが来たのは結婚の時でした。彼は、私と知り合う前から数種類の保険を契約していました。月々一万円以上する生命保険、病気やケガをした時により多くのお金がもらえる保険。様々な付帯サービスが付いている保険等々。
彼は“何かあった時”のことを異様に心配する人でした。そして、自分はしっかり考えた上でこれだけの保険に入っているから、“万が一何かあったとしても”大丈夫だと言っていました。(彼は、県民共済にしか入っていない私のことをバカにすらしていたっけ。)
でも、そもそも彼が言う“何かあった時”とはどんな時のことなのでしょうか?
- 自分が死んだ時:死亡保険金→彼が死んだら誰かにお金が入る、という保険
- 自分が病気やケガをした時:医療保険→入院費や治療費としていくらか支払われる、という保険
- 自分ががんになった時:がん保険→がん治療費や入院費としていくらか支払われる、という保険
もう少し細かいことやプラスαの内容はありますが、ここでは大きく3つを取り上げてみます。彼はこれらを心配して、毎月たくさんのお金を保険に費やしていました。でも、少なくとも私が一緒にいる間、彼の身に“何かあった時”が起こることはありませんでした。
本当に“何かあった時”のためにその保険は必要?
上記を例にして、仮にそれらが起こった時、彼が毎月多額の費用を支払っていた保険が本当に必要だったのかを考えてみました。
❶自分が死んだ時(=彼が亡くなった時)
私たちは子供がいない共働き世帯だったので、万が一彼が亡くなった時、働けず生活に困る人は一人もいませんでした。仮に私たちに子供がいたとして、日本には遺族年金という制度もあります。そして配偶者である私も働いている。それでも、約15,000円×12ヶ月=180,000円、10年払い続けたら180万円、それだけのお金を払うメリットはどれくらいあるのでしょうか。
❷自分が病気やケガをした時(=彼が大きなケガや病気をした時)
万が一彼が大きなケガや病気をしたとして、彼も私も働いています。そのため、所属先からは傷病手当金も出ますし、もちろん貯金も使えます。(貯金は、こういった突然の出費のためのものでもありますから。)
それでも足りないほど、莫大な費用がかかる手術をしなければならなくなったら…入院は長引くだろうし、薬のお金だって必要…。
そんな時、日本に暮らしている私たちは高額療養費制度を使うことができます。これは、医療費が高額となってしまい、一ヶ月である金額を超えた場合に(1)限度額までしか自己負担しなくて良い(2)限度額を超えて支払った分に付いては、払い戻しが可能、という制度です。※限度額は年齢や年収によって異なるので、詳しく知りたい方は調べてみてください。
もちろん医療費無償化!とはなりませんが、それでも毎月高額な掛け金を払う保険のメリットは、ここでもあまり感じられません。
❸自分ががんになった時(=彼ががんになった時)
「我が家ががん家系で…」という方は確かに心配かもしれません。そして、彼の場合も身内にがんを患った方がいました。となると、やはりがん保険には入っておいた方が…と思うかもしれませんが、私はそれでもやはりあまり必要性を感じません。上記でも記載した、高額療養費制度も使うことが出来ます。
結論、やはり:
高額な保険に加入する必要はない
人生に不安を感じる人こそ保険に入るべきではない
「この先何かあったら困るから」「毎月少しずつ積み立てておけば、何かあった時の備えになるし」「今は多少経済的に余裕がなくても、とりあえず保険に入っておけば安心」
そう考えている人は、立ち止まってもう一度考えてみてください。あなたが入ろうとしている保険は、本当に必要ですか?そして、特に経済的に不安を抱えている人がいたら、私はこう伝えたい。
経済的に困窮して、毎月保険に支払うお金を工面することすら難しい状況でも心配しないで。
日本には、毎月高額な保険に入らなくても不測の事態に対応できるための制度はある。本当に心配すべきなのは、何もわからないままただ“保険に入っていれば大丈夫”と考えること。
自分が暮らしている国のこと、世の中ほとんどのことは誰かが利益を得るビジネスの仕組みであること。それらをしっかり知れば、“何かあった時”のことを心配して今を不安に生きることは無くなると思います。
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