働き方・生き方

感染者が出た時点で在宅ワークに切り替えるという会社。判断の遅さは致命傷に…?

これでは遅すぎるのでは?と思いながら、日々働いています。

なぜここまで多くの感染者が出ながら、今もまだほとんどの日本企業は在宅ワーク(在宅勤務・リモートワーク)に切り替えることができていないのでしょうか。

もちろん、中にはコロナウィルスの影響が出始めてすぐ、全社員を在宅ワークへと切り替えた会社もあります。しかし、私含め今もまだ混み合う電車に乗って会社へと行っている人たちを見ると、心の底からゾワーっとするような、なんともいえない危機感を感じるのです。

私は専門家でもその手に詳しい人物でもないのであくまでも個人的な見解ですが、会社に属するサラリーマンとして自身が感じていること、不思議に思っていることをそのまま書いてみようと思います。

スピード感の無い日系大企業

2020年3月も間もなく終わるこの時期。多くの企業は既に在宅ワークへと切り替え、社員やその家族が少しでも感染リスクを減らせるよう決断をしています。私の周りでもやはり早かったのは外資系企業。アメリカ人の友人の会社はいち早く全社員在宅ワークへ切り替わっており、毎日家で子供の様子を見ながら仕事が出来ていると話しています。

コロナウィルスの影響がここまで大きくなっていなかった頃はまだ切り替えが出来ていなかった企業も、ここ最近勢いを増すコロナウィルスの影響で、さすがに在宅ワークの指示を余儀なくされたところも多いです。

しかし我が社含め、特に日系の古い体質を残す企業では、どうしても一斉在宅ワークへの切り替えが出来ない模様。ダラダラと“方針を決めるための会議”を繰り返し、未だ大きな決定を出せないまま、社員は会社への往復を強いられています。

なぜこんなにも決断ができないor決断が遅いのでしょうか。

Chiru
Chiru
もちろん在宅ワークをすることが出来ない職種や業種の方がいることも重々承知です。現場で人相手に日々業務に従事されている方には本当に頭が下がります。ここでは、私と同じように在宅ワークへ切り替えられる職種にも関わらず、企業側の都合で通勤を余儀なくされている方たちへ向けての意見発信とご理解ください。

「指示」を出せない組織

「明日から全社在宅勤務を必須とし、不要不急の出社は禁ずる。在宅ワークなので勤務扱いとする(=給与は発生)。」

経営陣よりこのような通達を受けたとしたら、かなり安心できますよね。しっかりとした指示があるというのは、社員として会社に対する信頼度アップにも繋がります。

休業や在宅ワーク時の保証内容などについては、会社や働き方によって様々かと思います。そのため、ここでは企業側が「指示を出すか出さないか」というポイントについて記していきたいと思います。

指示を出さない会社というのは、どうして指示を出すことができないのでしょうか?通達が出たと思っても、在宅ワーク「推奨」や、できる限りの在宅勤務を「要請」等、曖昧な言葉が並ぶばかり。どうにもハッキリしてくれません。

在宅ワークを恐れる人々

在宅ワークが進まない裏には、昔から働き続けてきた40代、50代の役職付メンバー(中間管理職含む)が大きく関わっていると思います。

少し例を挙げてみましょう。以下は、いずれもとある会社での出来事です。

  • 在宅ワークをすると、在宅ワークが出来ない職種の人たちから不平不満が出てしまうため、不公平をなくすための良案を検討中(会議は密室大人数で実施)
  • 社員へは現時点で在宅ワークではなく、「在宅ワークをするための練習」を推奨
  • 終日の在宅ワークは原則禁止、午前午後のどちらかは会社に来ること前提
  • 「在宅ワークをするための練習」時、必要以上の電話やチャットが増える(※必要以上)

どれも危機感を感じさせない内容…。それにしても一体、なぜこのようなことが起こっているのか私なりに考えてみました。ここで共通して言えることは、みんな「在宅ワークになったらどうしよう」と不安だから、ではないでしょうか。在宅ワークになってしまうのが恐いと感じる人たちがたくさんいるのだと思います。

在宅ワーク切り替えを阻むもの

なぜ彼らは在宅ワークへの切り替えをこんなにも渋るのでしょうか。ここからは、もう少し深く考えてみます。

全員を同じ待遇にしようとしている

大きな組織であればあるほど、全員を同じ待遇にするなんていうことは難しいでしょう。それを、「全員同一待遇でないと指示には踏み切れない」と言っているのです。私には、彼らがほとんど実現困難な条件を掲げ、どうしようどうしようと足踏みをしているだけのように思えます。

姿が見えないことへの不安

朝会社へ出社してから仕事が終わるまで、まずは「そこにいる」ということで「仕事にきた」という事実が周知されます。オフィスではそこに姿があるので、たとえ本当に仕事をしていようがしていまいが、仕事をしている感は感じられるのでしょう。

しかし、これが在宅ワークになると、まず本人の姿は見えません。もちろん各種ツールによって顔を見ながら会議をすることもできますが、勤務時間中ずっとではないですよね。この「社員の姿が見えない」ということに、かなり抵抗感を示す人たちがいるのです。

仕事の成果が見えない・見せられないという人たち

在宅ワークにすると、どうやって仕事の成果を見てもらうんだ!という人たちが多くいます。しかし、そんなものは自分の働き方次第でどうとでもなるのではと思ってしまいます。

クライアントへメールを送る際は上司もBCC:へ入れる、成果物の完成をコミュニケーションツールで知らせる等、少し考えれば思いつくことはたくさんあります。それでも在宅ワークだと仕事の成果がわからないという方は、きっと「オフィスに居ることが仕事」なんだと思います。ただただオフィスに居て、PCの同じ画面をずっと眺めている人、いますもの。

まとめ:感染拡大を防ぐために

明日も明後日も満員電車に乗って移動しなければならない皆さん。私も同じです。もし、自分が感染してしまったらどうなるのでしょう。あなたの家族が感染してしまったら?会社はどうすると思いますか?現時点でまだ記述したような働き方をしている会社が、感染した社員を守ってくれるでしょうか?

答えは見えていると思います。

私たちは、自分たちで自分自身や大切な人たちを守っていく必要があるのです。どうか、一つでも多くの会社が社員のための働き方を勧めてくれますように。

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