恋愛・結婚

国際遠距離恋愛の乗り越え方——離れていても繋がり続けるために大切なこと

国際恋愛とは、最初から覚悟がいる恋愛だと思います。

言葉の壁、文化の違い、そして距離。

それだけでも十分ハードルが高いのに、そこに「会えない時間」が加わると、メンタルの強さが試されるような局面が何度もやってきます。

会いたくても会えない状況にいる国際遠距離カップルの皆さんに、心からエールを送ります。どんなにつらい想いをされているかは計り知れません。

わたし自身、ハンガリー人のパートナーと出会った当初から、何度も「会えない時期」を経験してきました。お互いの国を行ったり来たりしながらの遠距離が続いた時期、飛行機のチケットを取っては状況が変わり、「いつ会えるんだろう」と不安になった夜もありました。

この記事は、今まさに国際遠距離恋愛の難しさの中にいる人に向けて、わたしが経験したことと感じたことを正直に書いたものです。

解決策を提示できるわけじゃないけれど、「同じような状況にいた人間がいる」ということが、少しでも力になればと思います。

苦しんでいる方たちの心が少しでも軽くなれば幸いです。

  • 国際遠距離恋愛が「普通の遠距離」と違う難しさ——距離に加えて、言語・文化・時差が重なること
  • 会えない時間が長くなるほど不安になる気持ちへの向き合い方と、実際にやってみたこと
  • その時間を乗り越えたカップルが、より強い絆を持てる理由

国際遠距離恋愛が「普通の遠距離」と違う理由

国内での遠距離恋愛と国際遠距離恋愛は、似ているようで全然違います。

まず物理的な距離が桁違いです。新幹線で数時間の距離なら「会いに行こう」という決断も比較的しやすい。

それが国際遠距離の場合、飛行機で何時間もかかる距離が当たり前となり、「会いに行く」こと自体がひとつのプロジェクトになる。

費用もかかるし、休みを合わせる必要もある。国によってはビザや入国手続きの複雑な申請が絡む場合もあるでしょう。

さらに、時差があると連絡を取れる時間帯が限られます。「今話したい」と思っても、相手がまだ寝ていたり、仕事中だったりする。タイミングを見ながら連絡することが重要になってきます。

そしてやはり大きいのは言語の問題。英語や相手の言語で話すことが多ければ、ニュアンスが伝わりにくくてすれ違うこともある。相手が日本語を話せる場合でも、育った文化や背景が違うので、相手の言わんとすることを理解するのは難しいことも多いです。感情的になっているときほど、うまく言葉が出てこなかったりもするでしょう。

これだけの条件が重なった上で、信頼関係を保ちながら続けていくというのが、国際遠距離恋愛です。

「それでも続けたい」と思える相手がいるなら、それはかなり本気の気持ちだと思います。

国際遠距離恋愛をしている方たちは様々な状況の中、かなり大変な思いをされていると思います。わたしが国際遠距離で一番しんどかったのは、孤独感というより「比べてしまうこと」でした。

友達のカップルが週末一緒にいる投稿をSNSで見る。同僚が「昨日彼氏と〇〇行ってきた」と話している。そういう何気ない場面で、ふと「わたしは今、パートナーに会えない」ということを突きつけられる感じがしていました。

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いつもは気にしていないことも、疲れている日や、なんとなく寂しい日に限ってそういう場面が目に入りやすかったりもします。

「なんでわたしはこんなに難しい恋愛をしているんだろう」「普通に近くにいる人を好きになればよかったのかな」

そう思ったことがないと言えば、嘘になります。でも、そういう感情が出てくることは「弱さ」ではないと思っています。それだけ、相手のことを大切に思っているということだから。近くにいれば当たり前に満たされることを、努力して満たそうとしているということだからです。

その感情と付き合いながら、それでも続けていく。国際遠距離恋愛とは、そういうことの積み重ねだと思います。

会えない時間をどう過ごしたか【実体験】

わたしの夫はハンガリー人です。

付き合い始めた頃はお互いの国を行ったり来たりしながら関係を続けていました。日本とハンガリー、飛行機で十数時間の距離。家から空港までの移動や乗り継ぎ時間を含めると、ときには二十時間を超える大冒険になることもあります。

会えない期間が続く中で、実際にやってみてよかったことがいくつかあるので、ここで少し紹介させてください。

一つ目は、連絡の「量」より「質」を意識するようにしたこと。

毎日何時間も話さなくても、「今日こんなことがあった」という短いメッセージや写真を送り合うだけで、お互いの日常がつながる感じがありました。

二つ目は、「次に会う計画」を常に持っておくこと。

先の見えない遠距離は、気持ちがどんどん不安定になります。「いつかは会える」だけでなく、「〇月に会いに行く」という具体的な予定があるだけで、それまでの日々を乗り越えやすくなった気がします。

三つ目は、相手の国のことをもっと知ろうとしたこと。

お互いに日本やハンガリーのニュースを見たり、相手の家族や友達のことを聞いたりする中で、「あなたのいる場所のことを知りたい」という気持ちが少しずつ距離を縮めてくれました。

Chiru
Chiru
会えない時間も、相手のことを知る時間に変えられると思うようになってから、遠距離が少しだけ怖くなくなりました。

会えない時間を越えた先に、見えてきたもの

もしわたしたちが今、あなたと同じようにパートナーとお互い離れた国にいて、いつ会えるか計画を立てることさえ出来ない状況だとしたら。考えるだけで胸が痛みます。

もし実家などではなく、一人で暮らしていたとしたら、それはいっそう心細いと思います。

ただ、会えない時間を乗り越えることで、二人の間に生まれるものもあります。

それは「この人は信頼できる」という、経験に裏打ちされた確信です。

どんなに離れていても、どんなに会えない期間が続いても、関係を続けようとしてくれた。不安な気持ちをぶつけても、向き合ってくれた。そういう積み重ねた信頼関係は、簡単には崩れません。

逆に言えば、遠距離の時間は「この人とこれからも一緒にいたいか」をしっかりと両目を開いて確かめる時間でもあります。

会えない状態でも好きでいられるか。声だけのやりとりでも、関係を保てるか。見えない状況でも、お互いのことを信じられるか。

その問いに「yes」と言える関係なら、直接会える日常は、きっともっと豊かになるはずです。

今、遠距離の中で不安を抱えているあなたへ。

その不安は、あなたが真剣だという証拠です。どうか焦らないでください。

離れている今の時間も、二人の物語の一部になります。

もちろん映画を見たり本を読んだり、きっと自分の時間を充実させようと頑張っていると思います。パートナーと毎日Facetimeをしてお互い励ましあったりはするものの、触れ合えない切なさはどれほど大きなことか、よくわかります。

今、そのような状況にいるあなたにとっては気休めに聞こえるかもしれませんが、それでもわたしから伝えたいこと。それは、この状況を乗り越えたあなたたちは、確実に今よりも強い絆で結ばれるということ。

その絆はきっと誰にもほどけないです。

どんなに遠く離れていても、いつ会えるか分からない状況でも、お互いに信頼して関係を続けられるのであれば、それはホンモノじゃないでしょうか。健康で命さえあれば、また会うことが出来るのですから。

わたしたちの遠距離が終わって、やっと毎日一緒にいられるようになったとき、最初に感じたのは「やっと一緒になれた」という幸福感より、「これであの不安から解放されるんだ」という安心感でした。

離れていた期間があったからこそ、一緒にいる日常のひとつひとつが特別なものに感じられ、そこにふたりでいることだけで安心を感じる。

「おはよう」を直接言えること。同じ食卓でご飯を食べられること。ただ同じ空間にいられること。

それが当たり前じゃないと知っているから、大切にできるんだと思います。

今、パートナーと離れているあなたにとっては「早く一緒になりたい」という気持ちが強いかもしれません。きっとそれは、遠距離を経験していない人たちよりもずっと強い気持ちだと思うのです。

あなたにとってこの苦しい状況が、一刻も早く収束しますように。

そして、大切な人と再び触れ合える日が早く来ることを心から願っています。

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