まずはじめに伝えたい。新型コロナウィルスが猛威を振るう2020年春。会いたくても会えない状況にいる国際遠距離カップルの皆さんに、心からエールを送ります。どんなにつらい想いをされているかは計り知れません。
今回は自身の経験を残しておくという目的と、この過酷な環境でパートナーと会えない時にどうやって乗り越えていったら良いのかを私なりにお話していきたいと思います。何も力になれないかもしれませんが、苦しんでいる方たちの心が少しでも軽くなれば幸いです。
会えない状況でも国際遠距離恋愛を乗り越えるために
国際遠距離恋愛をしている方たちは日々移り変わる状況の中、かなり大変な思いをされていると思います。飛行機は一部の国へ就航しているものの、状況が状況なだけに飛ぶことも難しい…。もちろん、パートナーの国によっては日本への入国も厳しい状況でしょう。
先に、現在の私たちについてお話しておきます。現在私はハンガリー人のアダムと暮らしています。彼は2020年2月に日本に来ました。それまではお互いの国を行ったり来たりしながらの国際遠距離恋愛だったので、私たちにとっても人生の大きなターニングポイントでした。2月というと、ようやくコロナウィルスという名前をニュースで知った時期です。
諸々の手続きを済ませ、ようやく日本へのフライトの日を迎える頃。「新型コロナウィルスが流行っているけど、今はまだ中国での感染者が多い状況らしい。日本にも春節で多くの中国人が旅行に来ているから、とにかくマスクをしてきてね!」という会話をしていました。
迎えに行った空港は、いつもより少し人が少ないかなと感じたものの、まだまだ多くの人が行き交っていたと記憶しています。
コロナウィルスによりものすごい速さで変化した世界
私たちが日本で生活を共にし始めた後、少しずつコロナウィルスの影響が大きくなってきました。あの時は少しずつ状況が変わっているなと感じていましたが、今になって考えればあっという間の移り変わりだと思います。
最初は店頭からマスクが消え、消毒や除菌製品も一気に見ることがなくなりました。それでもまだ各航空会社は就航を続けていたし、この時点では私たちも「何かあればハンガリーに飛べるから大丈夫」なんて話していましたね。ただ、そんなことも言えなくなる程、世界はとてつもない速さで変化していきました。
学校は休校になり、一部企業は在宅勤務へと切り替え。目にするニュースは、あっという間にコロナウィルス一色になりました。
影響はアジアから欧米へ。非常事態は世界へと拡大。
渡航のタイミングはギリギリ
ハンガリーから日本への渡航は、本当にギリギリのタイミングでした。あと少し手続きが遅れていたら…あと少し計画がズレていたら…きっと、私たちは今も遠い国、日本とハンガリーにいたでしょう。そしてそれは、その先いつまた会えるか分からない状況になってしまったということを意味します。
私たちの場合には幸いにもifのストーリーになっていますが、世界には本当にこのような状況になっている国際遠距離カップルがたくさんいます。日本へ留学に来る予定だったのが延期になってしまった、パートナーの国へワーキングホリデーに行く予定だったのにビザが発行されなかった等。会えることを楽しみにこれまでの生活を頑張ってきた方たちにとって、コロナウィルスによる計画の変更はどれほどショックな出来事だったでしょうか。
「また会える」がいつになるか分からない状況なのですから…
過酷な状況を抜けた先に見えるもの
もし私たちが今、あなたと同じようにパートナーとお互い離れた国にいて、いつ会えるか計画を立てることさえ出来ない状況だとしたら…考えるだけで胸が痛みます。一人で暮らしていたとしたら、それはいっそう心細い…。
もちろん映画を見たり本を読んだり、きっと自分の時間を充実させようと頑張っていると思います。パートナーと毎日Facetimeをしてお互い励ましあったりはするものの、触れ合えない切なさはどれほど大きなことか。。
今、そのような状況にいるあなたにとっては気休めに聞こえるかもしれませんが、それでも私たちから伝えたいこと。それは、この状況を乗り越えたあなたたちは、確実に今よりも強い絆で結ばれるということ。その絆はきっと誰にもほどけないです。
どんなに遠く離れていても、いつ会えるか分からない状況でも、お互いに信頼して関係を続けられるのであれば、それはホンモノじゃないでしょうか。命さえあれば、また会うことが出来ます。
この苦しい状況が、一刻も早く収束しますように。そして、大切な人と再び触れ合える日が早く来ることを心から願っています。
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