働き方・生き方

民間の生命保険は本当に必要?——県民共済だけで十分だと思う理由

物価が上がり続けている今、家計の見直しをしている方も多いのではないかと思います。

食費、光熱費、通信費——その中に「保険料」も入っていますか?

毎月何千円、何万円と払い続けている保険。「入っておけば安心」「何かあった時のために」と思って、なんとなく続けているものはありませんか?

わたしは、これまで民間の生命保険に一度も入ったことがありません。「え、大丈夫なの?」と思った方、少し聞いてください。

これは、家族に教えてもらった考え方と、日本の公的制度について勉強したことから、「高い保険に入らなくてもいい」という結論に至ったという背景があります。

保険の見直しを考えている方、そもそも保険って必要なのか気になっている方に、わたしの経験と考えをお伝えします。

ちなみにみなさん、保険はどのように選んでいますか?

社会人になったとき、結婚したとき、子供ができたとき、車や家を買ったときなど、人生の様々なポイントでその都度保険を入り直したりしている人もいますよね。今や保険の商品は、選びきれないほどたくさんの種類があります。「年に一度は保険を見直そう!」といったCMも多く目にします。

でも、そもそもあなたが契約しているその保険自体、本当に必要でしょうか?

  • 民間の高額保険に入らなくても、日本の公的制度(高額療養費制度など)でカバーできる部分が多い理由
  • 死亡・医療・がんの3つのリスクそれぞれについて、高額保険が本当に必要かを具体的に考えてみた結果
  • 「不安だからとりあえず保険」ではなく、仕組みを知ることで今より楽に生きられる可能性があること

わたしが県民共済だけを選び続けている理由

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まず、わたしは保険のプロでもなんでもありません。むしろ、ちょっと前まで「保険って何?とりあえず入っておけばいいんだよね?」「掛け金が高いものに入ればひとまず安心っぽい」といったレベルの知識しか持ち合わせていませんでした。(知識とすら呼べません)

保険会社の営業が聞いたら飛びついてくるような人間でしたね。

でも、就職してからこれまで、わたしは民間の保険に入ったことがありません。ただ単に保険の知識が無かったからというわけではなく、そこには家族の教えがあったからです。

社会人になったとき、「ひとまず何かしら保険には入っておこうかな〜」と保険加入について考え始めました。「どうしようかな」と相談したわたしに、母はこう教えてくれたのです。

Chiruママ
Chiruママ
どうしても保険に入りたいというなら、まずは県民共済に入ってみたら?大抵のことはそれで十分やっていける。

人生で経済的に大変な状況を経験したとき、母は保険についてもたくさん調べ、多くのことを学びました。まだインターネットで簡単に情報を得られるような時代でも無かったので、どの選択が正しいかは、時間をかけて集めた情報と自身の実体験を基に判断しなければなりません。

そして知識と経験から導き出したのが、“多額の掛け金を払う必要のある生命保険は不要”という結果でした。

あれから、わたしは民間の生命保険には加入せず、県民共済にしか入っていません。これまでに他の生命保険を契約したことは一度もありません。そして、わたしはこの保険だけで問題なく生活ができています。

「県民共済だけで本当に大丈夫なの?」

これはよく聞かれます。

まず、県民共済とはなにかを簡単に説明すると、都道府県ごとに運営されている共済保険のことです。民間の生命保険と比べると掛け金がかなり安く、月々2,000円前後から入れるものもあります。

わたしが県民共済だけにした理由はシンプルで、「それ以上の保険がわたしの人生設計には必要ない」と判断しているからです。もちろん、家族構成や仕事の状況、健康状態によって
必要な保障は人それぞれ違います。そのため、「全員が県民共済だけでいい」と言いたいわけではありません。

ただ、何となく不安だからと言って、毎月高額な掛け金を払い続けることが本当に自分のためになっているのか。またその支出で悩んでいる人がいるのなら、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。

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お金には限りがあります。保険に使うお金を別の形で積み立てたり、生活の質を上げることに使う選択肢もある。

それを知った上で、自分に合った判断ができればいいと思っています。

何種類もの保険に毎月1万円以上払っていた元パートナーの話

社会人になったときに初めて自分自身で共済保険の契約をして以降、次に保険について考えるタイミングが来たのは結婚のときでした。

当時彼は、私と知り合う前から数種類の保険を契約していました。月々一万円以上する生命保険、病気やケガをしたときにより多くのお金がもらえる保険。様々な付帯サービスが付いている保険等々。

彼は“何かあったとき”のことを異様に心配する人でした。そして、自分はしっかり考えた上でこれだけの保険に入っているから、“万が一何かあったとしても”大丈夫だと言っていました。彼は、県民共済にしか加入していないわたしのことを、バカにすらしていました。

でも、そもそも彼が言う“何かあったとき”とは、いったいどんなときのことなのでしょうか?

  1. 自分が死んだとき:死亡保険金→彼が死んだら誰かにお金が入る、という保険
  2. 自分が病気やケガをしたとき:医療保険→入院費や治療費としていくらか支払われる、という保険
  3. 自分ががんになったとき:がん保険→がん治療費や入院費としていくらか支払われる、という保険

もう少し細かいことやプラスαの内容はありますが、ここでは大きく3つを取り上げてみます。

彼はこれらを心配して、毎月たくさんのお金を保険に費やしていました。でも、少なくともわたしが一緒にいる間、彼の身に“何かあったとき”が起こることはありませんでした。

本当に“何かあったとき”のためにその保険は必要?

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上記を例にして、仮にそれらが起こった際、彼が毎月多額の費用を支払っていた保険が本当に必要だったのかを考えてみました。

❶自分が死んだとき(=彼が亡くなったとき)

わたしたちは子供がいない共働き世帯だったので、万が一彼が亡くなったとき、働けず生活に困る人は一人もいませんでした。

仮にわたしたちに子供がいたとして、日本には遺族年金という制度もあります。そして配偶者であるわたしも働いている。それでも、約15,000円×12ヶ月=180,000円、10年払い続けたら180万円、それだけのお金を払うメリットはどれくらいあるのでしょうか。

❷自分が病気やケガをしたとき(=彼が大きなケガや病気をしたとき)

万が一彼が大きなケガや病気をしたとして、彼も私も働いています。そのため、所属先からは傷病手当金も出ますし、もちろん貯金も使えます。(貯金は、こういった突然の出費のためのものでもありますから。)

それでも足りないほど、莫大な費用がかかる手術をしなければならなくなったら…入院は長引くだろうし、薬のお金だって必要…。

そんなとき、日本に暮らしている人は高額療養費制度を使うことができます。これは、医療費が高額となってしまい、一ヶ月である金額を超えた場合に(1)限度額までしか自己負担しなくて良い(2)限度額を超えて支払った分に付いては、払い戻しが可能、という制度です。※限度額は年齢や年収によって異なるので、詳しく知りたい方は調べてみてください。

もちろん医療費無償化!とはなりませんが、それでも毎月高額な掛け金を払う保険のメリットは、ここでもあまり感じられません。

❸自分ががんになったとき(=彼ががんになったとき)

「我が家ががん家系で…」という方は確かに心配かもしれません。そして、彼の場合も身内にがんを患った方がいました。となると、やはりがん保険には入っておいた方が…と思うかもしれませんが、わたしはそれでもやはりあまり必要性を感じません。上記でも記載した、高額療養費制度も使うことが出来ます。

結論、やはり:

高額な保険に加入する必要はない

人生に不安を感じる人こそ保険に入るべきではない

「この先何かあったら困るから」「毎月少しずつ積み立てておけば、何かあったときの備えになるし」「今は多少経済的に余裕がなくても、とりあえず保険に入っておけば安心」

そう考えている人は、立ち止まってもう一度考えてみてください。

あなたが入ろうとしている保険は、本当に必要ですか?そして、特に経済的に不安を抱えている人がいたら、私はこう伝えたい。

経済的に困窮して、毎月保険に支払うお金を工面することすら難しい状況でも心配しないで。

日本には、毎月高額な保険に入らなくても不測の事態に対応できるための制度はある。本当に心配すべきなのは、何もわからないままただ“保険に入っていれば大丈夫”と考えること。

自分が暮らしている国のこと、世の中ほとんどのことは誰かが利益を得るビジネスの仕組みであること。それらをしっかり知れば、“何かあったとき”のことを心配して今を不安に生きることは無くなると思います。

これは、何も「絶対保険に入るな」と言いたいわけではありません。必要な保障をしっかり考えた上で加入するのは、もちろん正しい選択です。

伝えたいのは、「よくわからないまま、何も考えずに入らないでほしい」ということです。

保険の営業に勧められるままに契約していないか。「みんな入っているから」という理由だけで続けていないか。毎月の掛け金がいくらか、すぐに答えられるか。

家計が苦しい時期に、保険料の支払いが重くなっている人も多いと思います。そういう時こそ、一度見直す良いタイミングかもしれません。

保険というと難しい話に感じる方もいるかもしれませんが、まずは自分の契約している保険の内容を確認して、本当に今の自分に必要かを考えるだけで大丈夫。

まずは知ることが、一番の保険になることもあります。

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