最近は、ふつうのお水を飲むよりもレモン水を飲むことが増えてきました。
口の中がさっぱりする感じが好きなんです。生のレモンを絞って入れることもありますが、大抵は市販のレモン果汁を入れています。お手軽。ビタミンCは大切ですね。
【モラハラ夫にサヨナラするまで】今回のお話
前回のお話はこちら。
さて、今回はモラハラ夫と出会ってから結婚するまでに感じた違和感について話をしたいと思います。
「結婚」というものに憧れを抱いていたあの頃の私。「三十路までには結婚したい」と固定観念にがんじがらめになっていた私。そんなときに彼と出会いました。
あの頃の私は「結婚」というシステムに囚われすぎていたなぁ。まさしく「隣の芝生は青く見える」。SNSやメディアの情報に踊らされて、いつも誰かと比べてしまっていたと思う。
「周りの友達はもう結婚して子供もいる」「私も30歳までには結婚しなくちゃ」
「安定した経済力って大事」「相手の仕事は安定した職に限るわ」
そんなちっぽけな“○○すべき論”に囚われて、本当に大切なものを見失っていた。
母がよく言っていた言葉。
「結婚する前は両目を開けて見なさい。そして、結婚したあとは片目をつぶりなさい。」
あの頃の私は、結婚する前ですら細目にして見たくないものを見ようとせず、結婚したあとは辛くて苦しくて両方の目を閉じてしまっていた。
しっかり目を開いて見るべきものを見ないと、事故るのも当然。
っていうのは、今になってわかったこと。
モラハラパートナーからの予期せぬ言葉
出会いはいたってふつう。飲み会で知り合った彼と意気投合し、そのまま二人で遊ぶようになった。
明朗活発という言葉が当てはまる彼は、面白くておしゃべり好きな、年上だけど子供のような人だった。
会う回数が増えるにつれ、私の中でも少しずつ「いい人だな」という気持ちが出てきていたと記憶している。しかし、ある日彼の車で出かけたときに「あれ?」と思う出来事が発生したのだ。それは、まだ付き合う前のこと。
彼は助手席に座っている私に突然こう聞いてきた。
「あのさ、これから言うことに絶対怒らないって約束できる?」
何を言われるかも分からないのに、怒らないかどうかなんて分かるはずもない。しかし、彼は私が絶対に怒らないと約束をしない限りは言わないつもりらしい。仕方ない。
そんな言い方をされたら気になってしまうのが人間だ。
私は「怒らないよ」という言葉と引き換えに、彼の言葉を聞くことにした。
しかし、待った挙句に彼の口から出てきた言葉は予想外の言葉だった。
「口、臭いよ?」
その瞬間、あまりの驚きと恥ずかしさとショックで何も言い返せなかったことを覚えている。もちろん、前日に餃子なんかを食べていたら「ごめーん!昨日ニンニク食べちゃったの!」などと言ってかわせるものの、そんなことはない。気になる異性と出かける前に、いつも以上に念入りに歯を磨くのが乙女ってもんだ。
その瞬間は「え、うそ!?ブレスケア買わなきゃ!」なんてサラッと交わしたものの、それ以降、彼と会う前は念入りなオーラルケアをして出かけることが日課になった。それはのちに、私の歯磨き回数も異常なくらいに増える原因になっていた。
それでも、言われた言葉が真実だと思った私は、その後彼の前で大きな口を開けて笑うのが怖くなった。なぜなら、どんなにオーラルケアをして出かけても必ずといっていいほど、彼は私の口臭を指摘したのだ。その後ショックで口数少なくなる私に、彼はいつもこう言っていた。
「俺はお前のためを思って言ってやっている」と。
私のためを思ってくれてる【思い込みは危ない】
当時の私は本気でそう思っていた。
「家族や友達でも指摘しづらいことを俺が言っている。本当は言いたくないよ?でも、お前が職場で嫌な思いをするとかわいそうだから、俺が悪者になって言ってやってる。」
彼がそう言うたびに「教えてくれてありがとう」なんてお礼まで言っちゃってたよ。
人間だから、たまには口臭や体臭が気になる時もあるだろう。疲れているとき、汗をかいてしまったときなど、どんなにケアしてても多少の匂いが発生することはある。彼は口臭や体臭だけでなく、たとえばニキビや鼻毛なんかも同じように指摘する人だった。
こう書いていると、私がまったく身なりに気をつかっていない人かのように映るかもしれないw誤解しないでほしい。毎日身なりに気を遣い、バリバリ働いていたいわゆるバリキャリだったと自負しているので、清潔感には気をつかっていたつもりです。
でもさ、今になって思うんだ。
気になったときは、軽く教えてあげればいいだけ。「お前のため」「言ってやっている」なんてことは言わなくていい。それに、本当に相手のことを思っている人は「お前のため」なんて絶対に言わないよ。
モラハラパートナーの攻撃方法!突かれて嫌なところを刺す
彼らは相手がどこを突いたら痛いかということを知っている。それは多分、本能に近いものだと思う。バリバリ働いて身なりにも気を遣っていた私にとって、口臭や体臭、外見について指摘されることは屈辱だった。
でもそれが、私を支配するには一番簡単だったんだと思う。
「誰も指摘しない、指摘できない部分を教えてくれる人」=「いい人」
「ちょっと太ってきたよね?」「俺はお前のためを思って言ってるんだよ」
そんな言葉が増えてきても、元々負けず嫌いな性格の私は努力して改善しようとした。
努力し続けてしまった。
口臭を指摘されてからは、ありとあらゆる口臭対策グッズを買った。それでも言われ続けるので、体内に原因があるのかと思い病院へも行った。胃カメラまで飲んだ。胃はきれいなピンク色をしていて健康そのものだね!とお医者さんに褒められた。
最終的に、口臭チェッカーで口臭レベルを視覚的に確認することができるという歯医者へ行って、結果に驚いた。
「正常値ですね」
そう、私は正常だったのだ。
とすると、おかしいのは彼の嗅覚かもしれない…。
もちろんそれを直接本人に伝えた結果、激しいケンカになったのはまたあとのお話。
【モラハラに悩んでいるすべての人へ】あの頃の私へ
「いい人」は絶対に「お前のためを思って」なんて言ったりしない。それは私を支配するための言葉です。彼の理想像に近づけるための呪文。もちろんそんな理想像はこの世に存在しないので、私は答えのない理想を追い求めることになるんだけど。
そして「指摘されたことは直すべし」と思っている素直な人に限って、際限なく努力してしまう。その指摘されたことが嘘か本当かも分からないのに。
ほんとうに愛のある指摘はわかるもの。
言い方や表情、声のトーン、そしてこれまでの関係性。そこに愛があれば、多少の指摘もなんてことはないんです。「あらほんと?嫌だわ〜」で済む話。
頑張って努力して、少しでも指摘されることを減らそうとしていた私。
今ならわかる。
それ、頑張る方向間違ってるよ?
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