気がついたら日本以外の国の情報を集めている。
海外を旅するYoutuberの動画を見たり、異国での生活を発信しているインフルエンサーの投稿を眺めたり。
「自分もいつかは海外で暮らしたい」
最近はますますそういった人が多くなったのではないかなと感じます。
なんででしょうか。やっぱりSNSの影響なんですかね。
かく言うわたしもかつては海外移住を夢見ていたひとり。
海外で暮らすことに大きな憧れ、理想を抱いていました。
ただ、実際に異国の地で暮らしてみて、やはりそこにはメリットやデメリットがあることを痛感しています。
海外での暮らしを考える際、その魅力はもちろん、注意すべき点を事前に確認しておくことは重要です。
異国の生活に憧れを抱くとき、海外での暮らしはすごく素敵でゴージャスなものに感じるかもしれません。
でも、やはりどの国にいても結局は自分の心持ち次第。
魅力なんてのは自分がどう感じるかで、むしろ自分の行動ではどうしようも解決しないデメリットや注意点も存在します。
この記事では、海外移住のメリットとデメリットについて、わたし自身の経験も交えながら詳しく深ぼっていきます。
異国での生活費の考え方や準備が必要なこと、現地での生活を乗り切る秘訣まで、海外での暮らしに関する様々な側面を紐解いていきたいと思います。
まだ見ぬ新しい生活への準備を整え、海外での暮らしをいい意味でも悪い意味でもより具体的にイメージするための道のりを探っていきましょう。
この記事では海外でのキラキラ生活を発信していません。キャリアアップや成功なんてワードも出てきません。筆者がどちらかというと成長志向ではないため、そのあたりはご容赦ください。
またここでの「海外」記載は、主にヨーロッパ各国を指しています。
海外移住の魅力とは?異国での生活を考える
生まれ育った日本以外の国での生活は、多くの人々にとって魅力的な選択肢です。
特に旅行で他の国に訪れたことのある人、他文化や他言語を学んだことのある人だと、その選択肢はかなり現実的なものになっています。
わたしも海外に暮らすまでは多くの国を旅し、そこでの生活や暮らしに憧れを抱いていました。
荷物をパッキングするとこから旅のドキドキは始まるし、空港に着いたときのあの冒険前のワクワク感、現地に降り立ったときの空気。
もちろん日本でも新しい環境での生活はワクワクしますが、それが日本から飛行機で飛び立った先の国となれば格別。海外への訪問は異文化を体験する貴重な機会であり、大げさに言えば人生における成長や学びを得られるでしょう。
日本から出て海外で暮らすことの魅力の一つは、やはり現地の文化慣習に触れること。
これは、その土地に住んでみて感じられる大きな魅力です。
異なる文化や言語、食文化や慣習に触れることで、自分の視野を広げることができます。
また、新たな出会いや経験も盛りだくさんです。日本では経験できなかった出来事に直面し、日本では出会わなかった人たちと交流したりと、海外での生活は新しいことを吸収する機会にもなります。
旅とは違い、現地の暮らしの中で得られることは大きい。
しかしその反面、海外での生活には慣れない環境や文化の違いに対する適応能力が求められる場合もたくさんあります。
あまりに海外移住を理想化していると「こんなはずじゃなかった」と落胆してしまう可能性もあり。
言葉の壁や文化の違い、生活習慣や社会制度の違いなどなど、海外での生活を考える際には、その魅力だけでなく、デメリットもしっかりと理解して心の準備を整えることが重要です。
【メリット】海外暮らしのポジティブな面とは
もちろんおどすようなデメリットのみかといえばそんなことはなく、海外での暮らしにはたくさんの魅力も存在します。
でも、これも人によってはデメリットと感じることもありそうなので、自分がどんなタイプかを見極めることは大切です。
国によってもその魅力は様々ですが、まず第一に、新しい文化や習慣に触れることができるという点。
異なる国の人々と交流し、現地でのネイティブな言語に触れたり、日本では食べられない現地の食文化を体験したりすることは貴重な経験です。
それを新鮮、おもしろいと思えるタイプであれば、たくさんのことをメリットとして享受することができそうです。
言語が上達せずうまく伝わらない場合も「ま、最初はこんなもんんか」と思えたり、まったく口に合わない料理も「一回は食べてみるか」と挑戦してみたりとか。
また、海外での生活は自分自身の新しい一面を発見できる機会でもあります。
「自分はこんなこともできたんだ」「こんなことすらできなかったんだ」
と、いい面も悪い面も新しい発見はあります。
これもタイプによって受け取り方は様々で、ちょっとのことで落ち込んだりする場合、自分のメンタルがやられる可能性も高いです。
海外生活においては何よりも自分が大切。
いかにストレス少なく大らかに暮らせるかによって、異国での出来事がメリットとなるかデメリットとなるかが決まります。
ちなみによくいう「海外で自己発見」や「自己成長」、「新たなキャリア」なんてことは、わたし自身考えたことも感じたこともありません。
キャリアアップのために海外に赴いた人は別かと思いますが、まぁそんな大きな目標はなくとも海外に住むことは可能です。
滞在許可証の話などはここでは割愛しますが、日本からは大体どの国も3ヶ月ほどであれば観光として滞在可能。参考までに、わたしの住んでいるシェンゲン協定加盟各国だとこんな感じです。
日本政府発給のパスポート所持者は、シェンゲン協定加盟国すべてにビザなしで渡航が可能です。旅行者は、180日あたり90日間までビザを申請せずに滞在できます。
ビザ免除渡航が認められているのは、旅行、ビジネス、トランジット目的の場合です。
- アイスランド
- イタリア
- エストニア
- オーストリア
- オランダ
- ギリシャ
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スロバキア共和国
- スロベニア
- チェコ共和国
- デンマーク
- ドイツ
- ノルウェー
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マルタ
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルクセンブルク
自己実現や自己成長なんて難しいことは考えず、興味があれば一度上記の期間内でのらりくらり海外暮らしを体験してみることは、大いにおすすめです。
【デメリット】知っておきたい海外移住の注意点
海外で暮らすことのデメリットや注意点は、できれば事前にある程度情報を得ておいたほうがいいです。
というのも、現地では瞬発力を求められる場面も多いので、なるべく先に知識を頭に入れておくことに越したことはありません。(スマホで調べることも可能ですが、スマホで調べる余地なく咄嗟の判断が求められるなんてこともあるため)
まず、日本での当たり前は異国での当たり前ではないこと。
これは肝に銘じておく必要があります。
日本では当たり前の24時間空いているコンビニがない国は多いし、週末や祝日はお店自体が閉まっていることも普通。
わたしが昔日本にいたとき、ハンガリーで暮らす今の夫にこんな言葉を発したことがありました。
ハンガリーは日曜日の夜20時頃。すぐに処理しないといけない書類があったため、写真を貼り付けるためのスティックのりが必要だけど、彼の家にはない模様。
このときはこれがわたしの当たり前でした。
無いならすぐに買いに行く=すぐに買いに行ける
ハンガリーでは、日曜日の夜に空いているお店は多くありません。特に都市部ではなく田舎や地方だと尚更。
もちろんスティックのりはそのタイミングで手に入れることができず、翌日以降の平日で調達することに。
当時は「無いなら買える」「必要なものはなんでも手に入る」という考えが染み付いていたんですね。
今となっては「無いなら工夫する」「あるものでなんとかする」という考えに変わりました。
これも知っておきたい海外暮らしの際の注意点です。
ほしいとき、すぐになんでも手に入る日本とは異なり、ほしくてもすぐに手に入らない状況が当たり前だったりします。
さらに、命や健康に関わる医療も重要なポイントです。
ビザなしで入る場合、海外旅行保険への加入は必須をおすすめします。
日本だと大体の人が健康保険に加入しているので、何かあった際は保険適用で医療を受けることができます。しかも待ち時間は知れています。
大体遅くともその日中にはなんとか診察をしてもらえるはず。
ハンガリーを例に挙げると、日本とはかなり待遇が異なります。
まず、ハンガリーには公的医療保険(パブリック)と私的医療保険(プライベート)があります。
公的医療保険が、日本でいうところの国民健康保険でしょうか。
多くのハンガリー人は公的医療保険に入っていますが、電話して予約を取るにも6ヶ月先なんてことはザラ。
ろ、6ヶ月先!?!?
はじめて聞いたときは冗談かと思いました。
でもこれがリアルです。
日本のようにちょっとお腹が痛いから病院へ、少し指を切ったから病院へ、というのはこの国だとなかなか難しい。
逆に、プライベートの保険で割と高めの保険料を支払っている場合だと、すぐに受診できたりします。(それでも当日は難しく、数日〜数週間後の予約だったりする)
各自の健康状態にもよると思うので一概にはいえませんが、自分の身体の状況をしっかりと把握して、何がベストかを考える必要があります。
医療関係の情報は命にかかわる大切なこと。
なるべく現地へ行く前に多くの情報を入手しておいて損はないです。
海外移住で病まないために:失敗しないためポイント
海外移住を目指す人の中には、事前にしっかりと入念な計画を立てる人も多いです。
もちろん計画を立てること自体悪いことではないのですが、計画はあくまでも計画。
計画を立てても計画どおりにいくことは少ない、ということを認識しているだけでも、グッと海外生活のハードルは低くなると思います。
実際に移住してみると、思いがけない困難や課題に直面することばかりです。
お腹が痛くても病院を予約できるのは1週間後だったり、借りていたアパートが経年劣化で水漏れし、即時退去を余儀なくされたりと、日本ではあり得ないことがたくさん起こります。
あえて計画なんて立てず、そのときその瞬間に起きたことに対してひとつずつ柔軟に対処することが、海外で暮らす際の失敗しないポイントだと思うのです。
海外の暮らしにおいて、病んでしまいがちな人には次のような傾向が見られます。
- 思い通りにいかないと不安
- こうあるべき、こうしなきゃという思いが強い
- 他の人と比べる
一言で海外移住といっても、国や環境によってそのかたちはまったく異なります。
インスタを除けば、同じ国でもゴージャスで悩みなんてなさそうなな生活をしている人もいるだろうし、Youtubeでは素敵な自己実現ライフを送っている人を見かけたりもする。
自分が思い描いていた暮らしが送れていないことにストレスを感じてしまう人も。
でも、それはもしかしたら自分で自分を苦しめているだけかもしれません。
なんとかなるさ、まぁ大丈夫だろうという精神で、のらりくらりと大らかに過ごすことが、海外でメンタルを穏やかに過ごすことの秘訣です。
また、わたしが常に心がけているのが
郷に入れば郷に従え
の精神。
あくまでも自分は移民です。
現地の文化や習慣に敬意を払うことは、海外生活の中でも重要な要素のひとつ。
日本ではこうだった、日本だとこうするなどと考えるときもありますが、それを現地の国の人に強要、要求することは、決してしないよう肝に銘じています。
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