モラハラ・DV

モラハラ夫がリモートワークで家にいる——逃げ場を失ったあなたへ

リモートワークが普及して、自宅で仕事をするのが当たり前になってきました。

通勤時間がなくなった、家族と過ごす時間が増えたなど、そういうプラスの側面がよく話題になります。

しかし、モラハラやDVを受けているパートナーにとって、「在宅勤務」はプラスどころではないかもしれない。在宅勤務が普及しはじめたコロナ禍のときから、わたしはそのことがずっと気になっていました。

逃げ場がなくなる、ということがどういうことか。

この記事を読んでいるあなたなら、身に染みてわかるかもしれません。

  • リモートワーク・在宅勤務でパートナーが家にいる時間が増えたことで、モラハラ・DV被害者が直面する「逃げ場のなさ」
  • いつもなら使えていたストレス発散の方法が使えなくなった時、どうやって自分を守るか
  • ひとりで抱え込む前に、できることと頼れる場所があるということ

在宅勤務で逃げ場が消えた——モラハラ被害者の現実

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リモートワークの普及によって、自宅で仕事をする人が増えました。

企業によっては週の大半を在宅で過ごすことが標準になっているところもあり、「パートナーが一日中家にいる」という状況は、今や珍しいことではなくなっています。

ごく一般的な家庭でも、長時間同じ空間に居続けることで各々ストレスが溜まってくることはあります。それはある意味自然なこと。

しかし、モラハラ・DVパートナーと暮らしている方にとっては話がまったく違ってくる。

これまでは、パートナーが職場に行っている間に少しだけ息をつける時間があったはずです。ひとりで静かにいられる時間、気を張らずに友達や実家と電話できる時間、子どもと一緒にゆっくりとおやつを食べる時間、そして「今日は出かけよう」と家から出ていける余白。

それが、在宅勤務という働き方によって消えてしまっている方がいます。

ひとりでいられる時間というのは、一見たいしたことないように思えるかもしれません。でも、モラハラやDVの関係の中にいる人にとって、その時間は「回復するための時間」でもあります。

相手の顔色を見なくていい時間であり、誰かの機嫌に気を遣わなくていい時間。ただ穏やかに、自分のペースで息ができる時間。

きっと、そんな時間があるからこそ、ここまで乗り越えてこれたのではないでしょうか。

在宅勤務になってパートナーが家にいる時間が増えると、その回復の時間が根こそぎ奪われます。消耗する一方で、回復できない。ガス欠になっても、エネルギーを補給することができない。

そういう状態が続いていたとしたら、今のあなたが限界に近づいているとしても、それは当然のことだと思います。

Chiru
Chiru
「もし今もモラハラ夫と一緒にいて、彼がリモートワークになっていたら」と考えると、背筋が凍ります。あの頃のわたしには、もしかしたら乗り越えられなかったかもしれません。

パートナーが家にいる時間が増えたこと、それは、監視される時間も増えたということです。

友達に電話しようとしても、相手がそばにいるからできない。実家に連絡しようとしても、気づかれるのが怖い。ちょっと外に出ようとしても、「どこに行くんだ」と問い詰められる。

これまでなんとかやってこれたのは、わずかでも「自分だけの時間」があったからかもしれません。その時間が奪われたとき、心のバランスを保つことがどれだけ難しくなるか。そのしんどさは外からは見えにくいですが、現実として多くの人がその苦しさの中にいたりします。

ひとりで苦しまないで

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これまでの暮らしでなんとかストレスを発散してきた人たちにとっては、モラハラDVパートナーが常に家にいるという状況は、これまでと次元が違うつらさがあると思います。

悩める人
悩める人
いつもなら何かあればすぐ実家に帰れたけど、そばに居られたら言いにくくて帰れない。
悩める人
悩める人
友達とカフェでお茶して話を聞いてもらうのが唯一の息抜きだったのに、「誰と会ってたんだ」と問い詰められるのが怖くて行けなくなった。

子どもがいる家庭では、さらに状況が複雑になります。これまでは、子どもが学校や保育園に行っている間に少しだけ自分の時間が持てていた人もいるでしょう。

でも在宅勤務でパートナーが家にいると、子どもと一緒にいる時間さえ、監視されているように感じる。

「子どもの前で怒鳴られたらどうしよう」「子どもに余計なことを話すなと釘を刺されている」「子どもがいても、子どもの目の前で関係なく攻撃してくる」

そういう状況の中で、子どもを守りながら自分も守るということが、どれほど大変で苦しいことか。そういったことは外からは見えません。「在宅勤務で家族の時間が増えていいね」と言われることさえあるかもしれません。

でも、あなたが感じている辛さは事実であり、そしてそれは、あなたが弱いからではありません。

今までは何とかやってこれたという人も、相手が在宅勤務になったことで、自分が壊れてしまいそうなくらい辛い日々を送っているという人たちも少なくないはずです。

もし一人きりで抱え込んでいるなら、どうかひとりで苦しまないで。

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DV・モラハラパートナーが同じ空間、同じ家に居たら電話で話すことすら出来ない人も大勢いると思います。そんな方は、ぜひどこかに吐き出してください。周りの人たちに見つからないような、ネットの中でもいいんです。

誰かに見つからない場所で、気持ちを吐き出してください。

声に出せなくても、文字にするだけで少し楽になることがあります。

もし今、あなたがDV・モラハラパートナーのそばにいて動けない状況にあるなら、できることをひとつだけ試してみてください。トイレの中でスマホを開いて、誰かのブログを読む。SNSで、ほんの数分でも自分の気持ちに近い言葉を見つける。

「同じように感じている人が他にもいる」と知るだけでも、少しだけ呼吸が楽になることがあります。あなたがひとりじゃないことをどこかで感じることで、絶望感から本の少しだけ感覚を離すことができます。

逃げ場は、物理的な場所だけじゃなくてもいいのです。誰かの言葉の中に、一時的な逃げ場をつくることだってできる。このサイトもそんな場所になれればと思い、書き続けています。

パートナーに見つかることが心配な場合は、読み終わったらブラウザの履歴を消しておくことをおすすめします。検索履歴を残さない「シークレットモード」を使うのも一つの方法です。

壊れてしまう前に

どこにも吐き出す場所がない。誰も聞いてくれる人がいない。

それなら、こちらにお便りをください。在宅勤務でパートナーが家にいる時間が増えたこと。それによってあなたの逃げ場が減ってしまっていること。

話を聞くしかできないかもしれませんが、それでも少しは役に立つと思います。

そのしんどさは、あなたが弱いからじゃない。今いる状況が、あなたを追い詰めているんです。

体の傷は見えます。でも、心が壊れていくのは見えにくい。心が壊れてしまったら治らない。壊れてしまう前に、小さな声でもいいので、あなたの気持ちを吐き出してください。

どうか、あなた自身を大切にしてあげてください。

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