パートナーからの暴言暴力に悩んでいる人というのはとても多いです。
日本だけでなく、世界中で日々モラハラやDVに苦しんでいる人がいます。
もちろん、私もそのうちの一人でした。
モラハラやDVを受けはじめた頃は、「自分が頑張ればなんとかなるかもしれない」「自分が悪いからこんなことになっているんだ」と努力や反省をしてしまいがち。
たとえ努力や反省をしたとしても状況は一向に改善せず、むしろどんどんツラくなるばかり。
そして、自分では気がつかないうちに
- 食欲がない
- 眠れない
- 笑えない
- 突然涙があふれてくる
といった症状に悩まされるのです。
どんなに相手と話し合いをしても、どれだけ自分の対応を変えようとも、アリ地獄に捕まってしまったかのように苦しさから抜け出すことはできません。
私が実際にパートナーからのモラハラを体験し、自分を守るために一番有効だと感じたのは
モラハラやDV加害者から物理的な距離を取ること
今回は、
- なぜモラハラやDV被害からなかなか抜け出せないのか?
- 自分がどれだけ努力しようとも努力する方向に注意すべき理由
- 自分を守る最も有効な手段は物理的距離を取ること
についてお話していきます。
【逃げられない理由】モラハラ・DVのループにはまっている
モラハラやDVを受けて悩んでいる人というのは、今の状況から逃げ出せないから悩んでいます。
逃げ出せない、もしくは逃げたくないという状況でしょうか。
その理由はさまざまです。
- 経済的な理由
- 身体的な理由(怪我をしていて動けない等)
- 仕事との兼ね合い(パートナーと一緒にビジネスをしている等)
などなど。
しかし、中には経済的にも自立できていて、体も健康そのもの、仕事もパートナーとはまったく関係ないような場合でも逃げられない人がいます。
それは、モラハラ・DVの負のループにはまっているから。
モラハラやDVをするようなパートナーでも、最初は好きで一緒になっています。
つまり、相手に良い面、惹かれる面があったから好きになったということ。
嫌いな相手とは付き合ったり結婚したりしないですよね。
ただ、この「相手に良い面がある」というのが厄介なポイントなのです。
モラハラやDVに見られる周期とは
モラハラやDVには決まった周期があります。
一般的に蓄積期→緊張期→爆発期→ハネムーン期と繰り返します。
間隔は人それぞれですが、大体このような流れ。
そしてこの周期の中のハネムーン期こそ、相手の良い面がこれでもかというほど表現される時期なのです。
甘いセリフをささやいたり、第三者の前であなたのことを褒め称えたりもします。
そんな「優しい」相手を見ると、
「自分が悪いから相手は怒ったのかもしれない」「自分の言動を見直せば相手も変わるかもしれない」と、反省や努力につながるのです。
ちなみにこのモラハラ・DV周期。はまっていると気がついたときには時すでに遅し。
抜け出すのは容易なことではありません。
モラハラ・DVから逃げたい!努力の仕方に注意
モラハラ彼氏、DV夫から逃げたいと悩んでいる人たちは、それぞれに皆さん「頑張って」きたのだと思います。
- 相手との話し合いを設けてみた
- 話すと上手く気持ちを伝えられないから手紙やメールを送ってみた
- 友達や親兄弟に仲介してもらって話し合ってみた
- 「もうしない」と謝られたときに約束ごとを決めてみた
- 相手から指摘された部分を直してみた
ネット情報を読み漁り、解決策を探して本を読み、信頼できる人たちに相談して。。
それでもまだ悩んでいる。
それは、頑張っている方向がちょっと違うからなのかもしれません。
間違った努力は何も解決しない【努力が報われないこともある】
あなたが頑張っていることは認めます。
そして、がむしゃらに今をより良くしようと努力してきたことが無駄だったとも思いません。
でも、現実は非情なことに努力が報われないこともあるのです。
特にDVやモラハラ相手に間違った頑張りかたをしている場合、何も解決しないどころか自分へのダメージが増えていってしまいます。
- 相手と話し合っても分かり合えなくてツラい
- 「もうしない」を信じて約束したのにモラハラやDVが繰り返されて苦しい
- 自分に対してあとはどこを改善したらいいのかわからない
ここまで頑張って、何度も何度もツラく悲しい思いをして、モラハラやDVは無くなったでしょうか?相手は変わったでしょうか??
頑張るというのは体力も精神力も必要なことです。
せっかく頑張るなら、少しでも自分の体力と精神力を回復する道を選んでみませんか?
【最も効果的な方法】彼氏や夫と物理的距離を取る
あなたが悩んでいるのは、幸せになりたいからですよね。
明るく穏やかに楽しい暮らしをしたいからではないでしょうか。
そうだとすれば、まずはあなた自身の傷ついた心と体を回復することに力を注ぎましょう。
筆者実証済みの最も有効な方法、それは
モラハラ彼氏やDV夫から物理的な距離を取ること
モラハラやDVから自分を守るにはこれが一番の有効手段です。
置かれている状況や環境にもよるかと思いますが、参考までに私が実践した距離の取り方をいくつかご紹介します。
①家の中で避難場所を確保する
家が広く、部屋数も多い場合は自分の部屋にこもるといった手段が取れるかと思います。
ただ、私が住んでいた当時の家はそこまで広くなく、自分の部屋というものがありませんでした。
そこで考えたのが、お風呂とトイレ。
お風呂やトイレは鍵がついているところが多いはずです。
相手が家にいるときは、お風呂やトイレにさまざまなものを持ち込んで極力物理的に距離を置く時間を長くしていました。
おすすめの持ち込みグッズはこちら。
- 水筒(夏ならお水、冬ならお湯を入れて)
- 小分けにできるおやつや軽食(非常食)
- 携帯電話
- iPadやタブレット(あれば)
- モバイル充電器
- 貴重品(緊急時に備えて)
これらをトートバッグなどに入れて持ち込めば、避難場所での快適な時間が過ごせます。
デメリット:相手がトイレやお風呂を使う時間帯は使えない。
②カフェやファミレスに退避
多少お金はかかってしまいますが、相手と同じ空間にいなくてすむということがメリット。
ファミレスであればドリンクバーもあるので、長居することも可能です。
場所によってはWi-Fiを使えるところもあります。
気分転換に動画を見るもよし、ブログを読むのもよし、友だちに電話して話を聞いてもらうのもいいかもしれません。
注意したいのが居座り方。
最初にドカンとオーダーしてしまうと、すべて食べ終わってある程度の時間が経てば「お客さま、ただいま大変混み合ってまいりまして…」と退出を促されることも。
そこでおすすめなのが
オーダーは少しずつ、極力ゆっくり食べ進めること
席にオーダーした食べ物や飲み物があれば、お店側もそこまで目くじら立てることはありません。
お店の回転率が悪くなってしまうことを配慮する気持ちもわかりますが、背に腹は変えられない。
モラハラ・DVパートナーと少しでも長い時間距離を置くために、ここは頑張って居座ります。
③友人宅や実家に泊まらせてもらう
帰りやすい実家があれば実家へ、友人宅でも一泊くらいなら泊めてくれるところを探してみましょう。
実家や友人宅へ泊まらせてもらう最大のメリットは、誰かに話を聞いてもらえることです。
すべてを話さずとも、ほんの少し自分の厳しい環境について話をすること、それらを聞いてくれることで、心はかなり回復します。
また、万が一パートナーがあなたを探して乗り込んできた場合も、実家や友人の家であればあなたを守ってくれる人たちがいます。
ひとりではないという安心感も、あなたの心の支えになってくれるはずです。
実家や友人宅へ避難できる状況が見えたら、すぐに外出できるよう事前に「お泊まりセット」を準備しておくと楽ですよ。
【効果あり】物理的距離を取って自分の力を回復しよう
DV・モラハラパートナーが近くにいるとき、人間は一生懸命自分を守ろうと頑張ります。
常に緊張状態であり、気持ちは張り詰めたまま。
うまく食べられず眠ることもできない状況では、正常な判断もできません。
まずは原因となっている人物から距離を置くこと。
そこで自分の力を回復し、それから今後について考えても大丈夫。
身の危険を感じた場合は一目散に逃げてください。
「どうしたらいいかわからない」
「何が正解かわからない」
そんなときこそDV彼氏やモラハラ夫と物理的距離を確保し、自分の心の回復を優先してあげてください。
最後にあなたを守れるのはあなただけです。
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