「なんか違う気がするけど、気のせいかな」
パートナーと付き合い始めの頃、そんなぼんやりした感覚を覚えたことはありますか?
あとになって振り返ると、あのときの違和感は正しかった——モラハラ経験者の多くが、そう口をそろえます。
わたしもそのひとりです。
最初の「あれ?」はとても小さなものでした。でも今思えば、あれがすべてのはじまりでした。
- 付き合い始めのどんなモラハラパートナーにも、初期から必ずサインが出ているという筆者の実体験
- 「少し変かも」という小さな違和感が、なぜその場では流されてしまうのかという心理
- 動物的本能とも言える自分の感覚を信じることが、身を守るうえでいかに大切かということ
結婚してみたものの思っていたのとなんか違う
女に生まれたからには、やっぱり一度は結婚したいという人が多いと思います。むしろ結婚は、人生の中で確実に意識する一大イベントだったりもする。
こう考えると、あの頃の自分はなんて必死だったのでしょう・・・
https://tabeiki.com/lovemarriage/gotmarried.html
モラハラ・DVをするパートナーとは
さて、話を進めていく中で、どうしても元パートナーについては話をする必要があります。
できることなら話したくありませんが、この手の話をする際は展開上必要です。
出会いはごくごく普通。社会人になって数年が経っていたある日、友達との飲み会で知り合いました。
彼はわたしよりも年上でしたが、見た目や言動ともに少年っぽいところがある人。当時はそこがかわいいと思ったのでしょう。
数回デートを重ね、その後付き合うように。
わたしにはなかった行動力と発想力をお持ちで、結婚前も結婚してからも色々なところへ連れて行ってくれました。(そのせいで(?)のちに色々な事件を引き起こすことにもなりますが)
きちんと仕事をしていて、タバコは吸わずお酒もたしなむ程度。競馬パチンコなどのギャンブルも一切しません。
長男だからといって実家がうるさく言うようなこともなく、ステータスだけ見れば「あら、いいんじゃない?」というような男性だったと思います。
え、そんなことでブチギレるの・・・?モラハラ気質
付き合いはじめて数ヶ月が経った頃、わたしは学生時代の友達と恒例の飲み会に出かけていました。合コンなどではなく、女子メンバーだけで集まってバカ話をするお楽しみ行事です。
その日もいつも通り、気心知れたメンバーと他愛もない話で盛り上がり、ほろ酔い気分。飲み会が終わる頃、車で迎えにきてくれるという彼の言葉に甘えて、指定された待ち合わせ場所の交差点へ。
交差点といっても、街中で片道3車線の車通りが激しい場所。彼が来るまで近くのコンビニに入って待つことにしました。
数十分後に彼から着信。声のトーンで少し不機嫌なことは感じたけど、その時はさほど気にせずそのまま合流して車へ乗り込んだのです。
とこの時、隣の車線から1台の車が私たちの前に・・・
彼はブチギレ。クラクションを鳴らし、猛スピードでその車を抜き去りました。
えっわたしそんな悪いことしたの…?迎えに来てもらって車に乗り込むタイミングが少し遅れたのって、彼の1日を台無しにするくらいひどいことだったのか…
わたしはなぜここまで怒られるかがわかりませんでした…いや、きっと、誰にもその答えはわからないかもしれません。
その後も粗い運転は続きました。
もちろん制限速度なんて無視。気に入らない車があるとクラクションを鳴らし、アクセル全開。次々と他の車を抜き去ります。あれ?わたし今ワイルドスピード見てたっけ??
ひたすら続く死のレースに心臓バクバク。さすがに怖くなったわたしは、意を決してこう伝えました。
このとき夜中の0時。わたしの自宅までは約2kmの場所でした。これを読んでいるあなたが女性の場合、危険ですので夜道の一人歩きはお避けください。
彼は無言で車を停めました。シートベルトを外し車外へ出て、そのままバタンとドアを閉めました。
そんなちょっとした期待を胸にふと顔を上げると・・・
ビューーーーーーーーーーーーッン!!!
車は猛スピードでわたしの前から消えました。
確かにわたしが降りると言ったけど!けど!!
(あれ?この人、なんか違くない??)泣きながら自宅へ向かってひたすら歩を進める午前0時。わたしの中にぼやっとした何かが芽生えた最初の出来事でした。
それでもわたしが関係を続けた理由
泣きながら歩いた夜中の2km。
その間、頭の中でぐるぐると考えていたのは「なんで怒られたんだろう」ではなく「わたし、何か悪いことしたかな」でした。
今思えば、この時点でおかしいのです。
車に乗り込むのが少し遅れただけ。ただそれだけのことで、夜中に一人置いていかれる理由なんてどこにもない。
でも当時のわたしは、怒らせてしまったのは自分のせいだと半ば信じていました。
翌日、彼からは何事もなかったかのように連絡が来ました。昨夜のことには一切触れず、「今日会える?」という内容。
わたしはその連絡に、正直ほっとしていました。
仲直りできる、また普通に会える、あの夜のことは忘れよう——そう思って、また彼と会うことを選んだのです。
この「なかったことにする」という選択が、その後どれだけ積み重なっていったか。当時のわたしには想像もできませんでした。
モラハラ関係の怖いところは、最初の違和感がとても小さいことです。
「これくらいのことは誰でもある」「付き合い始めだから仕方ない」——そう思わせるくらいの出来事から始まるから、見逃してしまう。
でも振り返れば、あの夜がすべてのはじまりでした。
これも大事なひとつのフラグだったことは想像に難くありません…気づけあの時のわたし!!
反省点:モラハラの特徴は絶対出ている
人間の第六感というものはすごいですね。
よく「結婚したら変わった」なんてことも言われますが、恐らくどんなモラハラパートナーでも、付き合っている時点でそのモラハラ気質は見え隠れしているはず。
自分の動物的本能を信じましょう。(危険を感じたら逃げる!)
あなたの「あれ?」は、正しいかもしれない
あなたは今、パートナーとの関係の中で「なんか違う」と感じてはいないでしょうか?
もしそれが一度だけでなく、何回か繰り返されるのならば、その感覚をどうか打ち消さないでください。
人はどうしても、好きな相手のことを良い方向に解釈しようとします。
「あのときは機嫌が悪かっただけ」「本当はやさしい人だから」「わたしにも悪いところがあった」——こうして自分の感覚に蓋をしていく。
わたしもずっとそうしてきました。
でも違和感というのは、理由があって生まれるものです。根拠のない不安とは違う。あなたの心が何かをキャッチしているから、「あれ?」と感じるのです。
特に、以下のような場面に心当たりがある場合は、立ち止まって考えてみてほしいです。
- 些細なことで機嫌が変わり、その理由がわからない
- パートナーの前だと、なぜか緊張したり顔色をうかがってしまう
- 怒らせないように、言葉を選んで話している
- 謝っても納得してもらえず、どこまでも責められる気がする
これらはどれも、「少し気になるな」くらいの小さなことかもしれません。でも積み重なると、気づいたときには自分の感覚がどんどん麻痺していきます。
関係が深くなればなるほど、抜け出すことが難しくなっていく。それがモラハラ関係の一番厄介なところです。
だからこそ、早い段階で自分の感覚を信じてほしい。
「なんか違う」と感じたあの日のわたしに、もし声をかけられるなら、こう言いたいです。
その感覚、正しいよ。逃げていいよ、と。
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