気に入らないことがあるとすぐに「出て行け!」と怒鳴るDV・モラハラパートナー。
もはや「出て行け」というのはDV・モラハラパートナーの常套句のようです。
この常套句に耐えかねて実際に出て行く場合、コレだけはやっておいた方がいいだろうと思うことがいくつかあります。
わたし自身が家を出たときに実践したことでもありますので、家を出て行くか悩んでいる人は参考にしてみてください。
「家を出る」という決断は、多くの場合突発的に訪れます。
「出て行け!」と怒鳴られた瞬間に、もう限界だと思って荷物をまとめる。そういう人がほとんどだと思います。わたし自身もそうでした。
でも、もし今の段階で「いつかは出て行くかもしれない」と少しでも思っているなら、今から少しずつ準備しておくことができます。
まず、貴重品の場所を把握しておくこと。通帳・印鑑・保険証(またはマイナンバーカード)がどこにあるか、すぐに手が届く場所にあるかを確認しておきましょう。
次に、出て行った先の候補を頭の中で決めておくこと。実家なのか、友人の家なのか、それとも一時的にホテルを使うのか。いざというときに「どこに行けばいいかわからない」と立ち止まらないために、あらかじめ選択肢を持っておくだけで全然違います。
そして、ある程度の現金を手元に置いておくこと。カードは使用履歴で居場所が割れる可能性があります。少額でも現金があると、最初の数日を乗り越えやすくなります。
準備できる状況にある人は、焦らず少しずつ整えておいてください。
ここからはもう少し詳細について見ていきましょう。
- DV・モラハラパートナーの家を出るとき、絶対に忘れてはいけない貴重品リスト
- 出て行った後に居場所を守るための注意点と、郵便物を安全に転送する手続き方法
- 「出て行け」と言われて混乱した状態でも、最低限これだけやれば大丈夫な3つのこと
その1:貴重品はすべて持って行くこと
家を出て行くときの最重要事項は、あなたの貴重品はすべて持って行くことです。
- 財布(現金、クレジットカード)
- 通帳(キャッシュカード)
- 印鑑
- パスポート
- 運転免許証
- 健康保険証またはマイナンバーカード
- スマートフォン(携帯電話)
仕事柄必要な人は、PCなども忘れないようにしましょう。会社支給されているようなものも、仕事に支障が出るため持参した方がいいと思います。また、勝手に売られて困るような高価なものもできれば持っていきたいところです。
現金やキャッシュカードなどお金に関するものは、家を出た後の生活で必要になることはもちろんですが、勝手に使われないようにすることも大切です。
通帳や印鑑、身分の証明ができるパスポートや運転免許証などは、悪用される可能性もゼロではありません。なにせ、相手はパートナーであるあなたのことをボロボロにするようなヤツです。
そんなDV・モラハラパートナーへの信用なんてものは置いていきましょう。
「忘れたものがあればまた取りに来ればいいし」
という考えは、少々甘いかもしれません。
一度出て行く場合、いつどのタイミングで戻れるかもわかりませんし、もしかしたら永遠に戻れない可能性もあります。
その2:居場所は誰にも教えないこと
出て行くとき、DV・モラハラパートナーはもちろん、周りの人にも行き先を告げる必要はありません。(間違っても置き手紙なんてしないでくださいね!)
職場の人や友達、実家など、あなたが本当に信頼できる人であれば行き先を伝えてもいいかもしれませんが、そこは慎重に考えましょう。
激昂したDV・モラハラパートナーがあなたを連れ戻しにくる可能性があります。居場所を知られても絶対にあなたを差し出さない友人の家や実家であれば安全度は高めですが、それでも家主がいないときなどに待ち伏せをされていたらと思うと怖いですよね。
「あいつは仲の良いあの友達の家に行くだろう」
「あいつが逃げるところは実家に違いない」
と、既にあなたの行き先をDV・モラハラパートナーが知っている、もしくは目星がついている場合でも、自ら居場所を知らせるようなことはしなくて大丈夫です。
あなたが出て行った理由のひとつは、安全地帯へ逃げることだと思います。
それは、物理的な安全だけでなく精神的な安全も意味しています。まずはあなたのダメージを少しでも回復することが優先です。
DV・モラハラパートナーと物理的に離れ、安心してご飯が食べられて眠れる場所にいられるときに、なんとか心の回復に努めましょう。
その3:郵便局で転居届(転送届)を出すこと
家を出たとき、忘れがちなのが郵便物についてです。
あなたがいない間にも、クレジットカードの利用明細、保険の通知、支払書など、さまざまな書類がDV・モラハラパートナーの住んでいる場所に届いてしまいます。
それらの書類、「出て行け!」と罵るような人たちがそのまま保管しておいてくれると思いますか?
残念ながら、あなたがいないとなれば届いた書類たちはすべてDV・モラハラパートナーが開封することになるでしょう。そこにはパートナーであっても見られたくないものだってあるはずです。
もしかしたら、お金に関わることなどは相手に有利な情報を与えてしまうことにもなりかねません。
それらを阻止するためにも、日本郵便に転居届を提出しておきましょう。
住民票を移していない場合も、転居届は利用可能です。郵便物が届いてほしい場所の住所が分かれば記入することができます。
方法は大きく分けて3つ。
- 郵便局に置いてある転居届に記入して投函
- 郵便局の窓口で転居届を申請する
- オンラインで転居届に必要事項を記入して申請
現在は郵便局窓口・ポスト投函・e転居(オンライン)の3つの方法があります。わたしは、郵便局に置いてある転居届に記入して投函した経験しかありません。オンラインでの転居届申請も未経験です。というのも、転居届ハガキへの記入・投函が一番楽だと感じます。
窓口だと身分証明書を出して色々聞かれたりすることもありますが、用意されているハガキに記入して投函さえすれば、指定期間後に転送サービスが開始されます。
日頃から「出て行け!」攻撃をされている方は、時間のあるときに郵便局へ行き、転居届を数枚もらってくるのがいいかもしれません。
記入後、切手不要で投函が可能です。
もし家に戻る場合は、転送サービスを停止すればいいので、やっておいて損はないでしょう。
貴重品を持ち出し、居場所を伏せ、転居届も出した。それができたら、次に気にしておきたいことがあります。
⚫︎携帯の位置情報をオフにする
スマートフォンの位置情報をパートナーと共有している場合は、すぐにオフにしてください。アプリや設定で共有が有効になっていないかを確認しましょう。
「ファミリー共有」「位置情報共有アプリ」など、気づかぬうちに居場所が筒抜けになっているケースがあります。
⚫︎SNSの公開設定を見直す
出て行ったことが相手やその周辺の人にSNSで伝わってしまうことがあります。アカウントを非公開にするか、投稿を控えることを一時的に検討してください。
⚫︎証拠を残しておく
後々の別居・離婚協議のために、これまでのやりとり(LINE・メール)のスクリーンショット、怪我がある場合の写真、日時がわかる記録などを保存しておくと役立ちます。
パートナーに見られる前に、クラウドやメールで別の場所に保存しておくのがベターです。慌てている状況では難しいこともありますが、安全な場所に落ち着いたタイミングで、ひとつずつ確認してみてください。
家を出る前に、ひとつだけ覚えておいてほしいこと
「出て行け!」と言われたときは、心臓バクバク、怒りなのか悲しさなのかで心もワサワサ…とても冷静ではいられません。
それでも、事前にちょっとした情報を知っているだけで、実際行動に移したときに損をする可能性がグッと減ります。
「あれも持ってくればよかった」「これもやっておくべきだった」なんてことのひとつやふたつ、必ず出てきてしまうもの。
そんな状況でも、最低限のことさえ対処しておけば、なんとか自分の心を落ち着けやすくなるのではないかと思います。
この記事を読んでいても、「でも私にはまだ出られない」と思っている人もいるでしょう。
子供がいるから。お金がないから。親に心配をかけたくないから。「出て行け」と言われてもまた謝ってくるから。
そういう理由が重なって、動けない。それは仕方のないことです。
ただ知っておいてほしいのは、「知識を持っておくこと」と「今すぐ行動すること」は別だということです。
ここに記してあることを、頭の片隅に置いておくだけでいい。いざというときに「そういえばあんなことも書いてあったな」と思い出せるだけで、いざというときに動ける可能性が少し上がります。
今日すぐに決断しなくていい。ただ、自分を守るための情報だけは、持っていてください。
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