今、あなたの家はどこですか?
家といっても色々ありますよね。
小さい頃から暮らしていた実家、祖父母や親戚の家、仲の良い友達の家、シェアハウス、そしてモラハラパートナーと共に暮らしている家。
本来、家というのは外敵(悪天候や害獣)から身を守り、安心して体を休めることができる場所のことを指します。
恐らく、パートナーと共に同じ屋根の下で暮らしはじめた頃は、そこがあなたの新しい家になると信じて疑わなかったはず。
もちろん、わたしもその一人でした。
新しい家を探すのはワクワクしたし、そこに置く家具、食器や雑貨などのレイアウトを考えるだけでウキウキしました。
この記事を読んでいるあなたにも、きっと同じような経験があると思います。
そして、この記事を読んでいるということは、思い描いていた理想の家とかけ離れている現実に、身も心もボロボロになっているのかもしれません。
昔のわたしにとって、家というとこんな感じでした…
- モラハラパートナーとの家:地獄
- 慣れ親しんだ実家:安心して過ごせる場所
ちなみに、今のわたしはこんな感じ。
- 心を落ち着けることができる場所:自分の家、実家
- ずっと居続けたい場所:自分の家
今思うこと。
自分の身の安全を確保できる場所、安心して暮らせる場所、それが家です。
そんな家の中に敵がいるとしたら。モンスターがいるとしたら。そこは本当にあなたの家でしょうか?
あなたが何も考えず、安心して暮らせる“家”は、絶対どこかにあるはずです。
一緒に暮らすために選んだ家なのに、そこに帰るたびに動悸がする。外にいる方が楽なのに、「帰らなきゃ」という気持ちだけが足を動かす。あなたが今、そんな家で暮らしているとしたら、今回のお話が何かの役に立つかもしれません。
今回は、週に1〜2回、実家に「避難」することが当たり前になっていたあの頃の話をしたいと思います。
- 「実家に帰れ」と言われ続けた結果、週1〜2回の避難が当たり前になっていったわたし自身の体験
- モラハラパートナーと暮らすことで身体に現れるサインと、それでも戻ってしまう心理の仕組み
- 地獄だとわかっていても帰ってしまうあなたへ——それはあなたが弱いからじゃない
実家に帰れ!【モラハラ夫からの暴言】
前回のお話はこちら。
モラハラパートナーが憤慨したとき(トランス状態に入ったとき)、彼らが取る行動は大きく分けて3つあると思います。
- こちらの存在を無視する
- 暴言の限りを尽くす
- 暴力を振るう(物に当たるも含まれる)
わたし自身はこれらすべてを経験していますが、②暴言の限りを尽くすが一番多かったです。
嫌味はもちろん、人格否定をするような罵詈雑言から、ネチネチとした人をあざ笑うかのような吐き捨て文句。
そしてその中に必ず含まれるのが「出ていけ」「実家に帰れ」「俺の前に顔を見せるな」でした。
「出ていけ」と言われて悩んでいる方はこちらもご覧ください。
妻が夫に「実家に帰らせていただきます」なんて言う場面は、昔のドラマなんかでよく見ました。
モラハラ夫から「実家に帰れ」と言われた場合、それを無視してその場に居続けることもできますが、それはそれで地獄です。
「実家に帰って距離を置いた方がいいと提案してやったのに、お前が拒否した。だから俺の機嫌はおさまらない」
「冷却期間のため、お前の実家が近いから帰ってくれと頼んでいるのに拒否した。俺に出ていけというのか!」(モラハラ夫の実家が遠い場合)
このような言い分から、家に居続けることが苦痛になり、結果として実家に帰る=避難することが多くなったのです。
モラハラ夫と暮らすうちに、身体が壊れていった
自分の家というのが「モラハラ夫と暮らす家」なのか「実家」なのかわからなくなってきた頃、わたしの体にはある変化が起きていました。
もしかしたらあなたにもこんな症状はありませんか?
- 突然心臓がバクバクする
- 突然「キーン」という耳鳴りがする
- 肌荒れがひどく、蕁麻疹が出る
- 喉の奥がつかえるような感じがし、咳が止まらない
これらの症状は、モラハラ夫と物理的に離れているときは落ち着いているor発症しませんでした。
もちろん、仕事に行っているときにも感じることはありません。仕事中に心臓がバクバクすることもなければ、耳鳴りがすることもないんです。
あきらかにモラハラ夫と暮らす家で発症する身体症状でした。
人間というのは、自分では大丈夫だと思っていても身体がしっかり危険な状態であることを教えてくれるんですね。
そんな身体からのアラートを感じていながら、当時のわたしは「自分はまだ大丈夫」と思い込んでガマンという方法を選んでたんだと思います。
今思えば、身体は正直だったのでしょう。
しかし当時のわたしは、その症状をモラハラと結びつけて考えることができなかった。「最近疲れてるのかな」「体質が変わったのかも」と、別の理由を探していました。認めてしまったら、この生活が壊れる。どこかでそれを恐れていたのかもしれません。
身体が「ここにいてはいけない」と教えてくれているのに、頭は「まだ大丈夫」と一生懸命自分自身に言い聞かせ続けている。あのころのわたしに今すぐ会いに行けるなら「その症状、見て見ぬふりしないで」と伝えたいです。
モラハラ夫と暮らす家と実家の往復【週1-2回】
「実家に帰れ」と言われれば実家に帰る。
そんなことが続いていき、いつしか週に1〜2回は実家に帰っている状況になっていました。一度実家に行けば、一泊二泊はする。実家から仕事へ行く日々。
もはやどちらが自分の住みかかわかりません。
身体と心を休めて、いざモラハラ夫の待つ家へ帰るも、またすぐに暴言や暴力を浴びせられる日常。
タイミングが良ければ上機嫌だったり気持ち悪いほどの愛情表現だったりするのですが、もちろんこれはモラハラのループです。
ある一定の期間が経てばまた、突然キレては「実家に帰れ」「出ていけ」の暴言が始まる。
「次こそは大丈夫」「今度家に帰ったら優しくなってるかもしれない」「帰らなきゃ」
そんな気持ちを胸にモラハラ夫と暮らす家へ戻ったところで、悪夢が繰り返されるだけでした。
モラハラ夫から避難することが当たり前になっていた
悩んで決めた二人の家。仕事に通いやすい場所や閑静な立地、頑張って貯めたお金で買った家具たち。お気に入りの食器やちょっと奮発して買った調味料たち。
暮らしやすいように整え、快適な暮らしができるはずの家が、気づいたら悪魔の住む地獄になっていました。
おいしいと感じながらご飯を食べることも、ゆっくりお風呂に入ることも、安心して眠ることもできない場所。
いつしかそこから避難することが当たり前の生活になっていたんです。
ここいたらおかしくなる
モラハラ夫と暮らす家から実家へ帰るときは「急いで帰ろう!」と足が進むけれど、実家からまた家へ戻るときは「このまま心臓が止まるんじゃないか」というくらい激しい動悸が襲いかかってきます。
地獄と化した家。
でも、なにより怖かったのは何度も地獄へ戻ろうとする自分自身です。
周りは「戻らなくていいよ!」「いつまでもここにいたらいいよ!」と言ってくれていたにもかかわらず、
「帰らなきゃ」
そう言って、わたしは何度も地獄へと足を運ぶのでした。
周りから「そんなつらい状況なのになんで戻るの?」と聞かれても、当時はうまく説明できませんでした。
怖いのに帰る。しんどいのに戻る。自分でもおかしいとは感じていた。
でも、今なら分かります。
「帰らなきゃ」という感覚は、義務感や責任感だけで生じていた気持ちではなく、モラハラのサイクルの中で、わたし自身の判断基準が少しずつ狂わされていたんだと思います。おかしいのはわたしじゃなくて、その環境だったのです。
あの頃のわたしへ——そして今、帰りたくない家にいるあなたへ
「家にいると耳鳴りがする」
「嫌だけど帰らないとダメだ」
「どのタイミングでどんなふうに戻ったら一番嫌な気持ちにならないかな」
自分の家に帰るとき、自分の家にいるとき、そんなふうに思ったりしますか?
それが普通だと思いますか?
家にいたら気持ちが安らいでホッとする。早く家に帰りたいな。
そう思える家が、本当に居心地のいい「家」なはず。
頑張り屋で責任感が強い人ほど
「結婚したんだからちゃんと家に戻らなきゃ」
「このまま逃げていたらダメだ」
そう思って、また地獄へと足を運んでしまうのです。
精神を削って身体にムチ打ってまで戻るその家は、悪魔の住む地獄。
絶対に帰っちゃいけない場所もあるんだよ。
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