恋愛で悩んでいた時代が懐かしくも感じる昨今。
特に相手が日本人ではないということから、いろいろな壁にぶち当たっては「国際恋愛 うまくいくには」なんて解決策を模索していたあの頃。
結構がんばって恋していたなぁと思います。
わたしが10代の頃は、まわりに異国の人と付き合っている人はほとんどいませんでした。
大学の環境柄、留学生が多かったので、友達の数人かはアメリカ人やフランス人と付き合ったりもしていたけど、まさか自分がハンガリー人と人生を歩むとは思ってもみなかったです。
最近はインスタ、Twitter(X)、Youtubeでも、国際恋愛や国際結婚をトピックに情報を展開している人も多い。それだけ世界が近くなったんだなぁと改めて感じたり。
留学だけでなく、ワーキングホリデーや短期の旅行など、割と海外の人と交流する機会が多くなったからなのか、国際恋愛というのは今では誰も驚くようなことでもなくなっていますよね。
もちろん中には国際恋愛・国際結婚ということに憧れを抱いている人もいると思います。
かくいうわたしも日本でのあれこれに疲れ、無意識的にまったく異なる文化圏で育った人に魅力を感じていたのも事実。
実際に異なる文化や言語を持つ相手と一緒にいるのは、新鮮だしおもしろい。
その反面、意識的に文化の違いに気をつけなければ、思わぬ困難に直面してしまうことも。
遠距離恋愛も大変だし、文化のギャップでとき頭を抱えることもあるけれど、そういうときこそお互いの価値観を理解し合うことが大切としみじみ感じます。
国際恋愛での大変さを提示するとともに、自分自身の教訓としても、改めて国際恋愛の秘訣を探っていきたいと思います。
「外国人」というワードがときに差別的単語として扱われることもありますが、ここでは日本国で生まれ育った以外の人、という一般的意味合いで用いています。
【国際恋愛の魅力とは?】外国人との交際を考える
思い返せば、国際恋愛とはまるで冒険のようなものだなぁと感じます。
当時ハンガリー人の夫と出会った頃も、毎日が新しい発見でいっぱいでした。
相手の文化や習慣を知ることは、驚きの連続だったし、ときとして自分自身の考え方を変える必要もありました。
まだハンガリー語もまったく話せなかった当時のわたしと彼との会話は、共通言語の英語を利用して行われていました。
お互いの母国語ではない第二言語を使うことで、言語による誤認識は数えきれないほど。
また、文化環境の違いもたくさんの悩みや気づきを与えてくれました。
どれも今となっては笑い話だったりしますが、当時は真剣に悩んだこともあります。
特に遠距離恋愛中が一番大変だったように感じます。
一緒に生活をするようになると、相手の家族や友人との交流から「こんな料理で育ったのか」「こういう家族の中で育ったから今の彼ができたんだ」と、改めて納得することができました。
逆に相手もわたしの母国、日本での生活や家族友人との交流を経て「なぜわたしという人間がこんな考え方をするのか」というのが分かったと言います。
国際恋愛というのは、片方だけでなく両者に対して異文化理解を深める機会を提供してくれるんですね。
たしかに異国のパートナーとの関係をとおして、新しい世界を見られることが大きな魅力のひとつかもしれません。
【文化の違い】国際恋愛におけるカルチャーギャップ
国際恋愛は多くの魅力がある一方、文化の違いによる課題も避けては通れません。
外国人パートナーとの関係では、言語や文化の違いで生じる問題が多々あります。おそらく国際恋愛を経験した方のほとんどが、そういった問題にぶつかったことがあるはず。
言葉のニュアンスや文化的な慣習の違いが誤解を生み、相手に対しての理解に苦しくことも。
また根本的な価値観が異なる場合もあり、それがケンカの原因になることもあります。
相手と長い関係を望むのであれば、これらの違いを受け入れ、尊重することは欠かせません。
自分の常識や当たり前が通用しない相手とのコミュニケーションは難しい面も多いですが、どんな国の人でも相手は人間。
お互いを思いやる気持ちを忘れずに関係を築いていくことが重要です。
文化衝突!外国人パートナーとの関係を円滑に進めるコツ
国際恋愛において、多くの人がぶち当たる問題。それが文化の違いです。
たとえば、わたしの友人は日本人で、彼女のパートナーはアメリカ人です。
彼女は日本人の性格上、感情を表に出さないことが多い一方で、彼は感情を率直に表現するタイプ。またアメリカ人としては一般的なレベルの愛情表現でも、彼女にとっては「恥ずかしい」と感じるレベルでした。
この違いから、
- お互いにとってどれだけの愛情表現が必要か
- 愛情表現は必要だけど、公衆の面前や公共の場での愛情表現は控えめにしてほしい
といったコミュニケーションのすり合わせにかなりの時間を要したようです。
わたしたちの場合はというと、ハンガリー人は割と嫌なことも感情豊かに表します。しかも自分たちではどうにもならないことについても不満を口にします。
「くそ、今日も雨が降ってやがる。なんて日だ。」
「靴紐が千切れた!今日は不幸な日に違いない!」(もはやコントです)
はじめのうちは「そんなこと言っても仕方ないじゃない」と真面目に応対していましたが、今となってはこれがハンガリー人特有の文化であることを勉強しました。
日本人はネガティブな感情を押し殺すことが多い反面、ハンガリー人はネガティブな感情を言い合って、ときにはそれらを使って言葉遊びをしたりします。
たとえば次のような感じ。
「靴紐が切れた!今日はすっごく幸せな日になりそうだ」
え?靴紐が切れたらいいことが起こるなんて、何かのおまじない??
と思う日本人は多いかと思います。
でも、これはハンガリー人からすると「靴紐が千切れた!今日は不幸な日に違いない!」と同義の言葉なんです。
サーカズム(英:Sarcasm)と呼ばれるこの言葉遊びは、真面目に物事を考えがちな日本人であるわたしが最も慣れるまでに時間を要した文化のひとつです。
相手の言葉に嫌な気分になったとき、相手の言動が理解できなかったときなどは、もう聞くしかありません。
なぜそんなことを言うのか?どうしてそんな行動になるのか?
自分の価値観だけで感情的に反応するよりかは、たくさんコミュニケーションを取って、相手の文化や習慣を理解するほうが衝突は少なく済みます。
遠距離恋愛のリアル:乗り越えるためのコツとは
国際恋愛の場合、多くの場合は遠距離恋愛を経験することになると思います。
相手が留学生やワーホリで日本にきている場合、相手の帰国タイミングで遠距離になったり、逆にあなたが日本に戻る場合に遠距離になったり。
日本での遠距離恋愛と違い、国によってはかなりの距離になることも。さらにそこへ時差が加わります。
簡単に「明日会いに行くね」なんていえない距離での恋愛は、相手が近くにいる恋愛とは違う部分での問題も出てきます。
わたしたちも最長で10ヶ月ほどの遠距離をしましたが、やはり何度もぶつかりました。
時差も8時間(夏はサマータイムで7時間)あるため、日本が夕方頃にハンガリーがようやく朝。当時お互いの仕事の関係もあり、なかなかビデオ通話をすることも難しく、基本はメッセージでのやり取りでした。
相手がマメな性格のため必要以上に不安になることはなかったのが幸いでしたが、それでも一緒に暮らしている今と比べてケンカは多かったように思います。
国際恋愛での不安を解消するコツ
言葉の壁や文化の違いを抱えたまま遠距離恋愛をする場合、心配や不安はかなり大きいもの。
少しでもその不安を解消したいのならば、いくつかのコツは存在します。
相手の国によって文化慣習、宗教的な価値観などにも大きく違いがあるため、ここではわたしの実例をもとにまとめています。
まずは何をおいてもコミュニケーション!
相手とのコミュニケーション量を増やし、質を高めることが、不安解消への大きな近道です。
相手が数日に一回しか連絡をしないような場合、やはり不安は募ります。あなたが望む場合、もしくは相手が望む場合、できることなら毎日何かしらのコンタクトがあると安心感は高まります。
もちろん、双方に適度な距離を保った状態での関係を望む場合は除きます。
相手と毎日連絡を取るのは苦痛、自分の時間を大切にしたいといったタイプであれば、無理にコンタクトを増やす必要はないかもしれません。
ただし、どちらからが密なコミュニケーションを望んでいる場合、そちらに合わせたほうが衝突は少なくなると思います。
次に、相手の生活習慣やこれまでの環境に寄り添って理解すること。
たとえば、相手の家族、友人関係の付き合い方、日常生活の様子などについて知ることで、相手が何を大切にして何を苦痛と感じるかを理解することができます。
もしかしたらパートナーよりも家族優先で、あなたとの会話よりも家族との時間を大切にするかも。もしくはあなたよりも友人とのテキストコミュニケーションが頻繁だったりとか。
そういった相手の行動も、相手の育った環境や文化によるものかもしれません。
もちろん嫌だな、不安だなと感じた際はそれを素直に相手に伝え、勝手に不満を募らせたり心配を増殖させたりはしないほうが吉です。
そして最後に、やっぱり大切なのは信頼関係を築くこと。これが不安解消の鍵です。
これは日本人同士の恋愛にもいえることですが、相手のことを信頼できなくなってしまったら、その関係は長くは続かないでしょう。
相手を信じ、そして何か問題が起こったときも支え合うことで、少しずつ信頼関係を築いていくことができると思います。
相手だけでなく自分に対しても誠実に、相手を裏切らないというのは一番大切なことかもしれません。
【幸せな未来へ】国際恋愛を続けるために
相手がアメリカ人、イギリス人、フランス人、ハンガリー人。
どんな国の人であっても、基本は人間同士。相手を尊重することが何よりも大切なこと。
あなたが日本で育ってきたのと同じように、相手も彼らの国の文化慣習がアイデンティティとなってここまで生きてきました。
あなたの常識が相手の非常識かもしれない、相手の普通があなたの普通ではないかもしれない。
でも、そんな経験ができることこそが国際恋愛の醍醐味かもしれません。
たくさんの挑戦や困難に直面するとは思いますが、愛と理解、そして努力によって、お互いにとっての幸せな未来を築くことができるはず。
信頼関係を深め、コミュニケーションを大切にし、お互いの文化や習慣を尊重しながら、一緒に成長し、困難を乗り越えていくことが幸せへの道だと思っています。
「〇〇人」というアイデンティティは大切にしつつも、国際恋愛という関係性を特別視しないこと。
ひとりの人間である相手自身のことをしっかりと見つめ、お互いを支え合いながら過ごしていくことが、素敵な関係を続ける秘訣ではないでしょうか。
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