モラハラ・DV

【壊される心と物】モラハラ、DVに見られる破壊行動の行方

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ずっと欲しかったワンピースや、ようやく出会ったお気に入りのお皿、そして、自分への誕生日プレゼントにと奮発して買った腕時計。

そのどれもが今、わたしの手元にはありません。

全部壊されました。

今となっては無くても困らないもので思い入れという気持ちもどこかへ行ってしまったけれど、当時はそれはそれはひどく落ち込みました。

やり場のない怒りと悔しさ、そしてとにかく悲しくて仕方なかった。

物を壊すという行為は、ケンカをした拍子に起きてしまいがちなことだと思いますか?

もしそうだと思う場合、そして物を壊すという行為が日常の中で頻繁に繰り返し起こっている場合、それは気をつけたほうがいい状態かもしれません。

「直接暴力を振るわれたわけじゃないからDVではないだろう」

「また買えばいいから今回は諦めよう」

「ものが壊れただけで良かったとしよう」

わたしもそう思っていました。

今ならどうだろう?

きっと、物を壊した時点で相手との関係を見直すでしょう。そして、簡単に感情的に物を壊す人とは距離を置くと思います。

一度や二度ではない、モノの破壊。それは、いずれエスカレートします。

壊される対象があなたの身体かもしれないし、あなたの大切な子どもや愛犬、愛猫かもしれない。

そして、あなたの心かもしれません。

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【モラハラ・DV】物を壊された経験者の声

冒頭でお話したように、自分の大切な物が日々壊されていくという状況はわたしにとっていつしか驚かないことになっていました。

最初こそ驚いたものの、何度も同じようなことが起こると、人間慣れてしまうんですね。こんなこと慣れなくてもいいのに。

記載したことの数倍は多くのものが壊れましたが、特にわたしが大きなダメージを受けたのが冒頭3つの事例です。

閉ざされた記憶を呼び起こし、当時の状況やそのときの心の叫びを記してみたいと思います。

物を壊されることは、運が悪ければ怪我につながったりすることもあります。状況に応じて、身の危険を感じた場合はぜひ安全を確保することを優先してください。

【被害①】自分にピッタリだったワンピース

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「仕事でも使えてプライベートでも使えるワンピースがほしいな」

そう思いお店を覗くも、なかなか自分の体型に合うワンピースが見つからない。

仕事帰りにたくさんのお店をはしごし、数ヶ月後にようやく見つけたワンピース。

黒字に少し細かいデザインがあしらわれている、ちょっと個性的なデザイン。

ウェストもシェイプされているので仕事で着ても割としっかりした感じは出るし、丈もちょうどふくらはぎあたりというジャストサイズ。これだ。

少し値段は張ったけど、ずっと着るなら元も取れるだろうと迷わず購入。

初めてそのワンピースを着て出社したときは、たしか春先だったかな。天気がいい日で、クライアントとの打ち合わせも順調にいき、清々しい気分だったことを覚えている。

この薄手のワンピースは秋口にも重宝しそうだぞ、と、購入したあとの満足感も高かった。

しかし、結局このワンピースは2回しか着ることはなかった。いや、2回しか着ることができなかった。

2回目に袖を通した日の仕事帰り。その日は残業で少し遅くなってしまったので、足早に家路へと急いだ。

家のドアを開けるとテレビの音は聞こえる。あぁ、家に居るんだ、と複雑な気持ちで「ただいま」と声をかけるも返答はなし。

テレビの前のソファに座っているものの、こちらを振り向く気配もなし。

相手の機嫌次第で無視されることにも慣れ始めてしまったその頃、仕事で疲れていたこともあり、自分で簡単にパパッと夕食をこしらえてテーブルに着いた。その瞬間、

「俺が作ったのはどうした」

・・・え?何が?何を?

その後の会話を要約すると:

  • 相手が夕飯を作っていた様子
  • わたしの分も冷蔵庫に入れていた
  • わたしがそれを見落として、新たに夕飯を作った

ということらしい。

まぁそんなこともありますよね。というより、それならそうと「ただいま」と声をかけたときに「ご飯作ってあるよ」くらい言えばいいじゃない。

そんなことを言っても炎上するだけというのは学習していたので、なるべく明るいトーンで気を遣いながら

「あ、作ってくれてたんだ。ありがとう。今日は自分で作っちゃったから、明日にでも食べるね。」

と伝えると、彼がソファから立ち上がり、冷蔵庫に向かってドシドシと歩き始めた。

次の瞬間、お皿に盛られたわたしの分であろう料理をつかみ、ゴミ箱へダイブさせたのです。

ご飯を粗末にするなんて・・・

その後わたしの夕食も手をつけらぬまま激しい口論になり、腕を掴まれ胸ぐらを掴まれの最中に、ビリッという音が聞こえた。

そのときは気づかなかったけど、着替えるときに気がつくこととなる。

お気に入りのあのシュッとしたきれいなデザインのワンピースが袖からボロボロに裂け、首周りもところどころ破れていた。

不器用ながらも直せないかと頑張ってはみたものの、その被害は裁縫などで修復できるレベルではなかった。

【被害②】陶芸屋さんで見つけた真っ白などんぶり

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一時期食器にハマっていた頃がある。

ジャンルはなんだろう、丁寧な暮らしに似合う食器とでも言うのだろうか。量販店にあるようなものではなく、ちょっとおしゃれな雑貨屋さんで手に入るような食器たち。

ひとつひとつが1,000円〜数千円するようなものまであり、ちょっと高くても長く使えるものを揃えたいと思っていた。気がする。

記憶も曖昧ではあるが、あの真っ白などんぶりだけは忘れない。

ラーメンを入れるもよし、ご飯を盛って牛丼豚丼親子丼なんかにするもよしのちょうどいい大きさの白いどんぶりを、ふと立ち寄った雑貨屋さんで見つけてペアで買った。

あの頃はすべての食器をペアで買うことにもこだわりがあったように感じる。

一緒に使える人がいること、お揃いの食器が食卓に並ぶ気持ちよさなんかが、わたしの感情の大半を占めていたのかもしれない。(今となっては謎)

あのときはたしか豚丼だったかな。

国産のブランド豚バラロースが安く手に入ったので、それを玉ねぎと一緒に甘辛く炒め煮し、上に生卵を乗せ、三つ葉を乗せて完成。

ちなみに豚丼は今でも好物だけど、ハンガリーで作るのは少々難しいのは余談。

深めの真っ白などんぶりに盛り付けて食卓へ。結構上出来の豚丼だったと思う。

いただきますのあとに口へ運んだとき、相手から開口一番、

「玉ねぎってどうやって切った?」

との質問。

「え?普通に薄くスライスしただけだけど。なんで?」

その後、何を答えるでもなくおもむろに相手が口から何かを吐き出す。玉ねぎ、だ。

よくあるやつ。玉ねぎの皮なのか皮じゃないかの部分で、捨てるか使うか迷う部分のアレ。薄ーい茶色の部分で、火を通せば食感は残るかもだけどまぁ食べれる部分のアレ。

その瞬間、当時のわたしは「しまった」と思った。なぜなら、彼から一度注意されていたから。

「俺は玉ねぎの皮が嫌いって言ったよな?これを気にせず食べられるってお前大丈夫?」

そのあとほとんど手をつけることなく、真っ白などんぶりにぐちゃぐちゃになって残った豚丼。悔しさと怒りでさすがに言い返すも口論は避けられず、洗い物をするときまで口撃は続いた。

「なんでお前が怒るの?お前のために注意してやったのに。しかも何度も言ってるよな?もういいわ」

とかなんとか、わたしへの人格否定の言葉も畳み掛け、最後にどんぶりを割った。

洗い物をしていたわたしの手から真っ白などんぶりを取り上げ、シンクに叩きつけたのだ。

ひとつだけになった真っ白などんぶり。

以降、その食器を使うことはなく、そして今もわたしの手元にはない。

【被害③】自分への誕生日プレゼントだった腕時計

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ヨーロッパのとある国へ旅行に行くことになっていた当時。季節は秋。

せっかくの旅行だし、自分の誕生日も近かったこともあり、ずっと欲しかった腕時計を自分宛にプレゼントした。

いつも頑張っている自分への労いの意味も込めた物だった。

アナログなタイプのその腕時計は、革のバンドが素敵で女性の手首にも大きすぎない文字盤がお気に入りだった。

お気に入りの新しい腕時計を身につけ、いざ旅行当日。

空港から現地へ向かうまでは大きな問題もなかったと記憶しているが、実はそれ以降わたしの記憶は曖昧。

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コトの経緯を簡単にまとめるとこんな感じです。

  • 彼は英語が話せないため、現地でのやり取りも基本はわたしの担当
  • 彼が出す「〇〇がしたいと言ってくれ」「〇〇は無いか聞いてくれ」という指示を、わたしが翻訳して対応する
  • とある街で買い物中、彼が購入したいといったアイテムの使いみちを尋ねる
  • 突然の激昂and怒鳴り出し
  • わたしを置き去りにして走り去る

置き去りにされたのち、なんとか戻ったホテルで再度合流したわたしたちのケンカはヒートアップ。気がついたときには、ヨーロッパの素敵なホテルの一室で胸ぐらを掴まれていました。

既に瞳孔が開いて目が座っている相手に胸ぐらを掴まれ「土下座しろ」だの「お前となんか結婚するんじゃなかった」「一生許さない」と罵詈雑言を浴びせられるも、なんとか必死に抵抗を試みたわたし。

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逃げ出そうとするわたしの腕を思いっきり掴むと同時に、手首にあったお気に入りの腕時計を引きちぎられました。そして、彼は引きちぎった腕時計を高々と振り上げ、力一杯床に叩きつけたのです。

主観ではなく、第三者としてアニメでも見ているかのようなその光景は、今でもなぜか鮮明に覚えています。

床に散らばった文字盤の破片や千切られた革のベルトを拾い集めた以降、わたしの記憶は途絶えています。

被害者の叫び:モノを壊されることの影響と心の修復

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主だったお気に入りのモノたちの被害状況を記してみましたが、もちろんこれだけに限りません。

その他数々の物を壊され傷つけられたたことにより、わたしの心も徐々に壊れつつありました。

同じような経験をされている人、もっと酷い扱いを受けた人にとって、物を壊されることはそのモノ自体を失ったダメージよりも、自身の心のダメージのほうがいかに大きいかということを知っているでしょう。

モノはまた買えばいいんです。作ればいいんです。

同じモノが二度と手に入らなくても、命までは取られません。

きっとまたお気に入りのモノは見つかるはずです。

でも、心はどうでしょうか?

壊れてしまったら、修復するにはかなりの時間を要します。

何も悪いことをしていないのに、相手の機嫌によって勝手にモノを壊される。そのダメージは回を増すごとに蓄積され、いつしかあなたの心まで壊されてしまいます。

モラ夫は大切にしているものを平気で捨てる、壊す。でも、本当に大切なのはモノではありません突然ですが。皆さんは大切にしているものってありますか?またそれは何ですか? ちょっと質問が抽象的すぎたかもしれません。大切にしてい...

モノを壊す背後にあるもの:相手との未来

「モノを壊されただけ」

「わたしが殴られたわけじゃない」

本当にそうでしょうか?

モノを壊されたとき、あなたの心も傷つけられます。

モノを壊す人、モノに当たる人は、きっといつか人も壊します。

それらを小さなことだと思わず、しっかりと相手を見つめてみてください。

モノを壊さずに話し合える相手もいます。

モノに当たらずに、感情をコントロールできる人もいます。

そして、あなたのことを大切に思っている人なら、あなたの大切にしているものを壊すことはしません。

あなたが悲しむ顔を見たくないからです。

当時壊されたモノたちは、その時々でわたしに何かを伝えてくれていたはずです。

お気に入りだったワンピース、真っ白などんぶり、あの腕時計。

それらはすべて壊れてしまったけれど、わたしの心は壊れる前に逃げ出すことができました。

それだけで十分です。

モノを壊す人との未来に、穏やかで温かい未来が待ち受けているとは到底思えないのです。

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