モラハラパートナーに悩む人たちが、100%に近い確率で言われた経験があるこの言葉。
「お前とは別れる」
「離婚だ」
相手から別れるという言葉を言われた時、あなたはどうするでしょうか?別れる?それとも別れない?
婚姻関係にある場合とそうでない場合、また子供の有無や置かれているそれぞれの立場によっても選択肢は変わると思います。
今回は、パートナーから別れを言い渡されて悩んでいる人たちに向けて、考えるべきポイントを、私の経験談も織り交ぜながら話してみたいと思います。
「別れる」「離婚する」を繰り返すパートナー
この記事を読んでくださっている方は、少なくともパートナーから「別れる」や「離婚する」といった言葉を投げられた経験がある方かなと思います。
言われた側の気持ちは到底穏やかなもんじゃないですよね。
でも、DV・モラハラパートナーからしたら、そんなあなたの気持ちはお構いなしです。あなたが悲しもうが嫌がろうが、むしろそんなあなたの態度が彼らを助長させているなんて可能性も。
というのも、DV・モラハラパートナーが発する「別れる」「離婚する」という言葉は、挨拶か?と思うほど頻繁に繰り返されます。そのため、その言葉の真意について考えさせられるあなたは、だんだんとパートナーの本当の気持ちが分からなくなってくる感覚に囚われます。
でも、どれだけ考えても、結果としてあなたが疲れるだけ。。
付き合っている彼から試されるように何度も発せられる「別れる!」という言葉だったり、夫から毎日のように突きつけられる「離婚だ!」という言葉だったり。
そのどれもが、ときに彼らの本心であり、ときに試しの行動であり、真意なんてものは存在しないからです。
もちろん、本当に連絡が途絶えたり離婚届を持ってきたりというパターンもあります。(ときに本心だったりするからですね)
今回は、なぜ彼らがこのような行動を取ってしまうかという、行動原理についてはお話しません。あくまでも、DV・モラハラパートナーから「別れる」「離婚だ」と言われた、しかし、別れるべきか離婚しないべきか悩んでいる、という方達へ向けて私なりの考えるべきポイントをお話していくものです。
対応パターンA:別れる・離婚する
私が別れる・離婚する方がいいと考えるのは次のような場合です。
- DV・モラハラパートナーと別れる、離婚してもいい。別れたい、離婚したいとき
- 自分や子供が心身ともに危険な状態であると感じるとき
- 第三者から見ても、危機的状況であると判断されるとき
自分の心が限界だと感じるときや、子供の健康状態が危険な場合など、自分たちに限度を超えた危機感を感じている場合は、まず身の安全を確保したいところ。
特に、「別れてやる!」「離婚だー!」と、毎回怒鳴り散らして身体的にも被害を受けている場合は尚更です。物理的な距離を置くなどして身の安全を確保したうえで、別れるかどうかを冷静に考えた方がいいと思います。
もちろんそんな状態でも、別れを決断できるかどうか、は別の問題です。
どちらかというと、別れる・離婚するという決断に至るのは、気持ちの問題が大きいと思います。
「別れる」「離婚する」と言われて、一度でもパートナーに対して「別れたくない」「離婚したくない」と応えている場合、相手にとっては今回も同じこと。
あなたに別れたくない、離婚したくないという気持ちがあるということを彼らは感じ取っています。
そのため、たとえあなたが別れを承諾したとして、きちんと別れられるかは、また次のステップで考えなければなりません。
婚姻関係にない場合、本当に別れてもいいと思った場合は、彼からの連絡をすべて無視することも有効手段です。
「あなたが別れると言ったので、私はそれを受け入れて別れます。」とだけメッセージを送り、そのままフェードアウトというのが一番楽かもしれません。
ただし、住所や勤務先が知られている場合は、そこに押しかけられる可能性もあるので注意が必要です。
DV・モラハラパートナーと婚姻関係にある場合は、色々なしがらみがあるため、少々難しいパターンの場合が多いです。
たとえば、相手が「離婚してやる!」と離婚届を持ってきた場合はどうでしょうか?
そんなとき、あなたが離婚を決意したとしても、離婚届に記入して相手が本当に離婚をしてくれるかどうかは別の話。。
彼らは、あなたの欄だけ記入された離婚届を人質に取り、あなたの決心が揺らいでいる時を見計らって、あなたが不利になる条件を提示して離婚に至ろうとする可能性もあります。
離婚になった場合、あなたには考えるべきことが山ほどあります。お金のことや子供のことなど、色々なことを踏まえて行動に出る必要があるのです。
DV・モラハラ夫は離婚の準備を着々と進めていたことを知らず、あなたがいざ離婚届にサインをしたとしたら。翌日、あなたが出先から家に帰ると、通帳や印鑑などを持ち出され貯金はすっからかん、離婚は成立(あなたがサインをしてしまっている=離婚の意思を提示したということ)なんてことも。
勝手に離婚届を出される可能性があるかも…と不安な方は、ぜひこちらも参考にしてください。
お金について不安な方は、こちらも参考にしてみてくださいね。
パターンB:別れない・離婚しない
私が別れない・離婚しないと考えるときは次のような場合です。
- DV・モラハラパートナーと別れたくない、離婚したくない
- 自分や子供が心身ともに危険な状況にないと判断したとき
- 今は別れる、離婚すべきタイミングではないと考えたとき
自分や子供に身の危険はない。心も壊れてはいない。相手の「別れる」「離婚する」という言葉を一過性のものと捉え、このまま嵐が過ぎるのを待てば、やり過ごすことができるだろう。
そして、今はまだ別れる・離婚する決断ができていない、状況から見て、今は別れる・離婚すべきタイミングではないと判断したときは、別れ・離婚を選択しないことも考えられます。
「モラハラに悩んでるなら別れちゃいなよ!」
「DVを受けているなら離婚しかないよ!」
という方もいらっしゃると思います。それでも、なぜここで別れない・離婚しないというパターンについても話しているのか。
それは、DV・モラハラパートナーに悩んでいる人たちというのは、別れられない・離婚できないから悩んでいる場合が多いのです。
彼から何度も「別れる」と言われているけど、まだ好きだから別れたくない。夫から「離婚だ」と言われているけど、子供のこともあるし、それにまだ離婚なんて大きな決断はできない。
そんな理由から、なかなか別れるという決意ができない人たちの方が多いのではないでしょうか。
にも関わらず、DV・モラハラパートナーからは別れや離婚を迫る言葉を頻繁に浴びせられる。(彼らにとっては常套句ですから、そこまで悩んで発している言葉ではないというのがまた困りもの)そんな状態で、苦しくてもがいている人たちが大半なのです。
特に別れる・離婚というのは、最後の手段と思っている人たちも多いですよね。
それゆえ、簡単に決断できないのは当たり前です。
離婚に関して、別れる決断というのはあなたにとっても大きな負担になります。時間やお金をかけて離婚を終わらせるまで、この苦しさは付きまといます。
もちろん、終わってしまえばいつかは心が晴れるのですが、渦中にいるときはなかなか決断できないもの。
であれば、心身ともにまだそこまで危機的状況ではない、今は別れる覚悟ができていないという場合、一旦距離を取って落ち着いて考える時間を持つことが優先かもしれません。
別れること、離婚することは、覚悟が決まってからでも出来ます。
もう一度言いますが、別れる・離婚というのは最後の手段です。ただし!時と場合によっては(特にあなたの体や心が限界になっている場合は)その最後の手段を使うべき場面があるというのも忘れないでください。
心身ともにあなたの健康や安全が最優先です。
参考:私の場合
私の場合、既に婚姻関係にあったので、別れる=離婚を意味していました。
例に漏れず、「離婚してやる!」「離婚だ!」と怒鳴り散らされたことは数知れず。離婚届を持ってこられたこともあります。(私の場合は、最後の最後まで記入しませんでした)
もちろん別れを決意したときもあったのですが、DV・モラハラ被害者というのは、別れを決意しても相手の元に戻ってしまうパターンが多いのです。
私も、一度別れを決めたものの、なんだかんだあって相手の元に戻って再び生活を始めたこともありました。(もちろん、それからまた「離婚してやる!」攻撃が始まるので、同じことの繰り返しなんですけどね。。)
相手から「別れる!」「離婚だ!」と何度も言われたかと思ったら、コロッと別人格のようになって愛を囁いたりと、DV・モラハラパートナーと一緒にいるとそんな相手の異常さに振り回されてしまいます。
そんな相手でも、別れや離婚を決断するには勇気がいるものだし、ましてや子供や仕事のことなど、状況によっては別れたくても別れられない状況もあると思います。
あくまでも、私の体験談と合わせて一個人の意見として読んでいただけると幸いです。
みなさんが、安全な場所で安心して暮らせることを心より願っています。
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