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男は結婚するとき、女が変わらないことを望む。
女は結婚するとき、男が変わることを望む。
お互いに失望することは不可避だ。
というのは、かの有名なアインシュタインの言葉です。
まぁそりゃそうだよなぁと思うし、事実そうだったというわたしの経験が物語っているとおり、これは真理なのだと思う。アインシュタイン正解。
(ただしアインシュタインは女癖が悪く、多くの不倫談もあり)
いつの時代も男と女というのは、互いに相手にばかり理想を求めてしまう傾向にあるのかもしれません。
ただ、相手に変わらないことを望み続ける限りお互いに失望することは不可避ですが、相手への対応、自身の考え方や価値観を変えることで、互いに失望する未来を避けることもできるのではとも思っています。
夫婦とは他人である
自分の過去を思い返してみても、相手とうまくいかないことに悩み、恋愛指南書や男女のhowto本、果ては怪しい夫婦カウンセラーに至るまで、さまざまなものに答えを見つけ出そうとした悲しき過去あり。
なぜあの頃はうまくいかなかったのだろうか。
相手に失望しまくった結婚生活と、今のところ特に大きな失望感も抱いていない結婚生活を経験しているわたしの個人的エピソードも交えつつ、今回は夫婦について考えてみようと思います。
【過去談】夫は好きだけど嫌い【実例:試したこと】
日本において、巷で旦那デスノートなるものが存在することを目にしました。
夜神月もびっくりの代物。
「旦那デスノート」とは 「旦那への死を願う書き込み」が寄せられたサイトです。
引用:「旦那デスノート」とは?妻から死を希望される夫の特徴
世の中にはこれほどまでに夫を憎んでいる人がいるのか。。と驚く反面、もし当時の自分がこれを見つけていたらと思うと、自分がそのノートを手に取らなかったという自信もない。
幸か不幸か当時はこういった魔のツールを見つけ出すこともなかったので、おそらく今でも元夫は存命だとは思うけれど、モラハラやDVを経験した人が相手を◯してやりたいほど憎むのも頷くことはできる。
なぜ憎しみはそこまで増大するのか。
きっとそれは、相手のことを好きだった事実があるからこそだと思います。
なぜ結婚したのか?と問われれば、どんな人でも最初はほんの少しばかりの好意があったはず。ゼロではなかったはずです。
わたし自身もモラハラに苦しんだ結果はあるものの、最初は好意があったからこそ関係がスタートしました。
既に憎しみの渦中にいるとなかなか思い出せないかもしれませんが、きっと
- 好き
- 好きだけど嫌い
- 嫌い
- 憎い
といったいくつもの感情が、グラデーションのように移り変わり、いつの頃からか好きだけど嫌い、嫌いだけど好き、好きだけど憎いという感情が生まれ、果てはごちゃごちゃに煮込まれてしまったのだと思います。
好きの反義語は無関心とはよくいったものですが、無関心であれば相手の命尽きることを望むことすらしないんです。
ぐちゃぐちゃになった感情の果てに、相手への憎しみが存在する。
そして、そういった感情があるのもまた不思議なことではありません。
〇〇の法則【夫婦がうまくいくには】
さて、わたしも相手を好きだったり憎かったりのドロドロと煮込まれた説明しがたい感情を持っていた過去があります。
その当時もただ鬱々としていたわけではなく、なんとか「うまくいくように」試行錯誤していました。
(この「うまくいく」という期待や価値観が、のちに間違っていたことに気がつきます)
実際に読んだ本は次のようなもの。男女や夫婦の悩みを持つ人なら一度は手に取ったことがあるかもしれません。
ジョングレイ氏の本は他にもありますが、これは当時読んで心救われた記憶が強いです。
マーフィー氏の本も、ネガティブな感情が拭えないときに読みふけっていました。
おおよそどの本にも書いてあることは、
- 相手と自分は違う生きものである
- 人を変えることは難しいが自分を変えることはできる
- 相手にしてほしいことがあればまずは自分が行動する
といった感じでしょうか。
細かいことはたくさん書いてありますが、結局、どんな相手と一緒にいようとも、自分がどうにかせねばならないのです。
もちろんこれらの書物に心救われた瞬間があったことも事実ですが、それはいっときの安定剤にすぎず、読んだから永遠の幸せが続く魔法の書ではありません。
幸せになるための法則、夫婦円満の法則、相手に好かれる法則なんてものは、苦しいときのちょっとした慰めに過ぎないのだなと思いました。
自分が変わるとどうなるか?
さまざまな法則を試したのち、最終的には新しい人生へと舵を切ったわたしですが、長いときを経てわかったことがあります。
それは、たくさんの恋愛指南系、男女うまくいくには系の本にも書いてあったように、意図せず自分が変わったあとで気がつきました。
どんな方法を試したとしても、あの人とうまくいくことはなかった
それは、今だからこそ気がついた事実であり、当時はまったく見えなかった答えでした。
渦中にいるときは、相手とうまくいくことを一生懸命考えます。
そこには、自分軸ではなく相手軸の考えが存在します。
- 相手に好かれるにはどうしたらいいか
- 相手が怒らず仲良く過ごせるにはどうしたらいいか
- 相手が他の人に目を向けず自分だけを見てくれるにはどうしたらいいか
自分の気持ちが落ち着くために、自分が理想とする未来を実現するために、相手に合わせて自分を変える必要があります。
言い換えるなら、相手のために自分を変えるということ。
それが本当に楽しく、不満もなく、自分の喜びであれば何も問題はありません。
でもきっと、悩んでいる人はそこが苦しいポイントなのではと思うのです。
そして、相手のことなんか度外視し、自分のことだけを考えて価値観や考え方が変わるとどうなるか。
相手と共に歩む未来に固執することがなくなります。
言葉を選ばずにいうなら、相手がいなくても幸せになれる、むしろ相手がいないほうが幸せなのでは!?と気がつくことができます。
やっぱり夫婦は他人【感謝と感謝】
さて、現在はというと、相手に対して失望感や不満、不服は一切ありません。
なぜなのだろうかと思い返してみると、以前の不平不満いっぱいだった生活と比べて、いくつか大きく異なる点を発見しました。
そもそも夫婦といえど、家族ではあるけれど血のつながりはありません。
血のつながりのある親兄弟だって相手のことが100%わかるなんてことはないのに、なぜ夫婦となると100%理解し合いたいと思うのでしょうか。
相手と自分は違う生きもの。
相手の考えていることが分からなくて当たり前だし、相手も自分のことが分からないことが当たり前。
そして、相手と自分とでは見えているもの、感じているものも違います。
「わたしのことを理解して」と思う気持ちも痛いほどわかりますが、所詮それは無理なことなのです。
自分のことを100%理解してくれる人がいたら、それはもはやもうひとりの自分です。
足るを知ること【老子の言葉】
足るを知る。
老子の教えであるこの言葉を、本当の意味で体感できたのは最近だと思います。
相手への不平や不満が出るのも、相手が健康で生きていればこそです。
相手がこの世からいなくなってしまえば、不平不満を感じる相手もいません。
また自分の中で不平不満が出るのも、雨風しのげる家があり、お腹が空いても食べるものに困らないという環境があるからこそ。
そして、朝目が覚めて、これまで同じように起き上がり、歩き、水を飲むことができる日がくること。
それらを当たり前として感じていると、いつしか不満ばかりの人生になってしまうのです。
感謝の気持ちを伝えること【ありがとう】
次に、感謝の気持ちを伝えること。
相手に何かをしてもらったとき、感謝の気持ちを伝えていますか?
中には「ありがとう」という言葉を相手に伝えることが気恥ずかしいという人もいます。
特に夫婦や家族など、親しい間柄だからこそなんだか恥ずかしくてうまく伝えられない。
この気持ちもわかります。
わたしも思い返せば、仕事関係の人や友人には気軽にありがとうと伝えられるのに、家族には恥ずかしくてうまく感謝の気持ちが伝えられないなんてこともありました。
そこでおすすめなのは「ありがとう」ではなく「サンキュー」ということ。
なぜか日本語の「ありがとう」は言いづらくても、Thank youなら気軽に言えたりします。
日本人同士、日本語でのありがとうには何か言葉以上の大切な想いや意味合いが詰まっているからなのか、ちょっと気恥ずかしい気持ちにさせるのでしょうか。
いずれにせよ相手に感謝の気持ちが伝わればいいので、英語でなくともフランス語やイタリア語など、どんな言語のありがとうで伝えてもOKなのです。
感謝されて嫌な気分になる人はいないはず。
感謝することはお金もかからず相手だけでなく、発した自分も温かい気持ちになれるコスパ抜群のコミュニケーションだと思います。
うまくいくことに一生懸命にならない
人は悩みの中にいるとき、真面目な人であればあるほど「うまくいくように」頑張ろうとします。
でも、うまくいくって何なんでしょうか?自分の思いどおりに進むこと?
夫婦は他人。相手だって自分だって日々移り変わります。
変わりゆくひとりの人間とひとりの人間が生活を共にしているのだから、うまくいかないことがあるのが当たり前。
それでも一緒にいるのならば、一旦うまくいくなんてことを望むのは置いておきませんか?
朝起きて、今日も痛いところなく起きれて幸せだなぁと感謝し、おいしいご飯を食べておいしいなぁと感じる。
そこに相手も健康でいてくれれば、それだけでいいんじゃないと思う。
相手に期待せず、相手を自分の理想に巻き込もうとせず、自分自身がそんな日々を送っていれば、おのずと穏やかな日が積み重なっていくのではないかなと思っています。
人はそれを「相性がいい」「夫婦円満」と呼ぶのかもしれません。
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