他の人と比べられることってよくあること?
もちろん学校や社会など、ある組織に属した場合、そこでの評価対象として他の人と比べられる、競わされることはあります。
でも、恋人や夫婦の間で比較、競争が頻繁に行われている場合はどうでしょうか?
今これを読んでいるあなたも、自分の身近な相手から常に他の人と比較をされることに疑問を感じているかもしれません。
その感覚、正しいです。
誰かと比較したり競争させたりするような言動は、モラハラ(モラルハラスメント)の一形態である可能性が高いです。
モラハラは精神的な暴力であり、被害者のメンタルヘルスや自尊心に深刻な影響を与える可能性大。できれば早めにチェックして、最善の対処をしたいところです。
今回は
いつも誰かと比べられる…彼氏や夫のモラハラ言動でチェックすべき3つのポイント
について解説します。
誰かと比べられてほめられたりすれば嬉しいこともあると思いますが、けなされて喜ぶ人なんていないですよね。。
わたし自身の過去実例も交えてまとめてみますので、同じような境遇で苦しんでいる場合はぜひ参考にしてみてください。
特集6回目はこちら。
【他人との比較】謎の兆候に隠された真実
彼氏や夫からのモラハラの兆候を見逃さないために、まずは「どのように他人と比較されるか」について着目してみましょう。
もしかしたら、相手はあなたが思っている以上に他人との比較に執着しているかもしれません。
たとえば、相手が「あの女優さんはお前と同い年なのにすごくキレイだ」とか「会社の同僚の奥さんの料理をご馳走になったけど、いつも食べている料理よりおいしかったわ」などと発言している場合。
それはただの意見ではなく、あなたを傷つけるためのモラハラの可能性が高いです。
一般的にこのような意見は、相手のことを思いやれる人間であればあるほど口にしません。
なぜなら、比較は相手を傷つけ、嫌な気持ちにさせてしまうことをしっかりと理解しているから。
誰かと比較されることは、相手の自信喪失にかなりの有効的手段です。
また常に他人と比べられることで、あなたが自分自身を嫌いになってしまう可能性も高く、大きな不安やストレスの原因となります。
わたし自身の過去事例として、次のようなことがありました。
わたしが見つけたおいしいパン屋さんの情報を相手に話したときのこと。
開口一番「いや、あっちのパン屋の方がおいしいに決まっている。」「お前のいうパン屋は〇〇で評判か悪い」と返ってきました。
第三者から見たら「普通の意見じゃないの?」と思うかもしれません。
でも、これが日常的に続くのです。ことあるごとに自身の意見は否定され、他の対象物と比較されてけなされるのです。
当然嬉しい気持ちになんてならず、むしろ「もうお気に入りの情報を話すのはやめよう」と、以降自分を守ることに対応を切り替えていきます。
相手が良いと感じたことは、紛れもない相手の素直な意見です。
それを否定し、他の対象物と比較することで、相手はあなたを落として自分を優位に立たせるのです。
【批判や否定】解読すべき隠されたメッセージ
先にも記載したように、もうひとつの大きなモラハラの兆候が、比較と合わせて行われる相手からの批判や否定です。
相手が「あの人と違ってお前はいつもダメだ」とか「あの人はできてるのに、なんでそんなこともできないの?」と言ってくる場合、それはただの意見ではありません。
これも、間違いなくあなたを傷つけるためのモラハラ言動の可能性が高いです。
経験者の個人的な意見だと一回でもこんなことを言われたらアウト!ですが、これらが日常的・長期的に行われる場合はかなり危険かもしれません。
批判や否定というのは、あなたの自尊心を傷つけ、自信を奪います。
自己価値感も低下させ、あなたの持っている魅力がどんどん失われていくのです。
それはメンタルヘルスに深刻な影響を与え、のちの人生にも大きく影響することだってあります。
できることなら早めに対処したいところ。。
わたしの過去事例でも、もちろん批判や否定の連続でした。
「よくそんな言い方ができるな、性格悪っ」
「モデル体重って知ってる?努力してないやつがそういう体型になるんだよな」
思い出せばキリがないほど、様々な批判の言葉を吐かれましたね。
そもそもこういった批判や否定というのは、それを改善した場合誰にとってのメリットとなるのでしょうか?
性格を良くしたらあなたのためになる?
健康を損なうほどダイエットしてあなたのためになる?
そんなことはなかろうが。
全部、相手にとって都合のいい人間にするための批判や否定です。
すべて枕詞に「お前にとって」がつきます。
- お前にとって性格がいい人間になれば、お前に都合がいい
- お前にとって魅力的な体型になれば、お前に都合がいい
それだけです。
相手のよくわからない自分勝手な批判や否定を間に受けて自信を失い、今の素敵なあなたからどんどん変わってしまうなんてもったいない。
あなたにとっての幸せ、穏やかな環境、気持ちの良い人間関係を築くことを優先としてください。
【コントロールや制限】悪魔のゲームに潜む真実
さらに相手からのモラハラをチェックするポイントとして、コントロールや制限も挙げられます。
誰かと比較され、あなたに対して批判や否定をされたとしても、もしかしたら次のような甘い言葉も言ってきたりしていませんか?
たとえば「痩せたらもっと好きになるのに」「次は言われるまで勝手に行動しないでね。わかってくれるよね?」「好きだからもっと性格良くなってほしいって思うんだよ」といった言動。
こういった言葉を受けて、
「やっぱりわたしのこと好きなんだ」
「相手が指摘してくれたことは間違いではないし、わたしも努力しなきゃ」
なんて思っている場合、かなり深くモラハラの罠に落ちている可能性が高いです。
モラハラパートナーといえど、最初は好きで一緒になったはず。
そして、今モラハラに悩んでいるという場合、あなた自身が相手のことをまだ好きなんだと思います。
その気持ちにつけ込んで行われるのが、この悪魔のゲーム。
以下にあなたをコントロールし、相手の制限下・支配下におけるかで相手の優位性が決まります。
自分の意思とは関係なくこのゲームに参加させられた場合、相手に勝つことはできません。
なぜならこのゲームの結果は、相手が勝つか、どちらかが離脱するかの2つしかないからです。
そして、相手が離脱する可能性はかなり低い。となると、最善策はあなたが離脱するほかありません。
でも、そう簡単には決められないのもわかります。
そんなときは、すぐに決断をしなくても大丈夫。自分自身が大きな渦に巻き込まれていることを認識するだけでも、大きな収穫です。
「もしかしてこれってモラハラかも」
そう思えることで、今後の相手との関わり方、自分の気持ちとの向き合い方に少しでも役立つはずです。
まとめ:あなたを比較する相手の弱さ
これらのポイントを踏まえると、モラハラを見極めるためのチェックポイントは、隠された相手の弱さを見抜くことが重要です。
比較や否定非難、コントロールの中には、相手の弱さが隠れています。
相手は弱いからあなたと誰かを比較し、あなたを落とします。
相手は弱いからあなたを否定非難し、自分が正しいと思わせます。
相手は弱いからあなたをコントロールし、自分の支配下におこうとします。
(相手が小さいからともいえる)
相手の言動を注意深く観察し、直接的に受け取るだけでなく、その言動の背後に隠れた真実を見抜くことが大切。
もし自分のパートナーからこういった言動を受けている場合、まずは少し落ち着いて状況を客観的に見つめ直してみてください。
そして次のステップとして、そんな言動をする相手でも本当に好きなのか?大切にしたいのか?を自分自身に問いかけてみてください。
もちろん場合によっては第三者に相談するなども必要です。
モラハラはときに深刻な問題につながることもあるので、すでに一人で抜け出せない状況に陥っていることもあります。
最後に、あなたは誰からも否定や非難をされていい人間ではありません。
ありのままのあなたが素敵なんです。
あなたは尊重される価値があり、あなた自身のために健康で穏やかな関係を築く権利があります。
あなたを他の誰かと比べる器の小さい相手なんかよりも、まずは自分を大切にしてみませんか?
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